2度の世界大会でPKの重要性を痛感し、準備を進めてきたGK鈴木彩艶の存在は大きい

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 6日(日本時間7日)に行われるU-17W杯ラウンド16・メキシコ戦に向けて、U-17日本代表がブラジリア郊外で前日練習を実施した。「ここに照準を合わせてきた」と森山佳郎監督が語る決戦への準備である。

 北中米カリブ海の王者であるメキシコについては「非常にテクニカルでスピーディー、老獪(ろうかい)で勝負強い。手強い相手」とした上で、グループステージでも徹底していた守備面の徹底と、相手の強みとなるセットプレーへの対策を強調した。「身長差はいかんともしがたい部分もあるが、しっかり競ることはもちろん、(FKやCKを)与えないことが大事になる」。

 またラウンド16からは「負けたら終わりのシビれる戦い」(同監督)でもある。90分で決着がつかなければPK戦となり、2年前のU-17W杯で、指揮官はこのPKに泣いた経験もある。だが、森山監督は「2年前のチームは準備段階からPKはほとんど負けていた。でもこのチームはほとんど勝っている」と心配無用と強調。「(GKの)鈴木彩艶が1本は止めてくれますから」と守護神への信頼も口にした。

 その守護神も、「2度の世界大会(5月のU-20W杯、2年前のU-17W杯)に行かせてもらってPKの重要性は痛感した。U-17ではPK戦で負けたし、U-20では若原智哉くんがPKを止めて試合の流れを作った。だから自分もずっとPKの準備をしてきている」と自信を見せる。もちろん、PK戦までいかないのがベストなのだが、万一いってしまったとしても、そこで勝ち切る自信は十分ある。

 A代表を含めて日本の各年代別代表は世界大会のラウンド16で敗れることが非常に多い。このため、意識してしまいそうな舞台だが、森山監督はこうした見方を笑い飛ばす。

「(16強だからと)何か壁があるわけじゃない。勝手にこっちが壁を作ってしまっているだけ。全員が一致団結して全力を出し切った先に光が見えてくると思う」

 日本時間の7日午前4時30分から始まるノックアウトステージの戦いで、若き日本は「勝手に作ってしまった16強の壁」を打ち破り、世界の8強へ名乗りをあげる。

(取材・文 川端暁彦)