日本でもお馴染みのドゥンガが、若きサムライ戦士を称賛した。(C)Getty Images

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 先のレポートで、ブラジルで開催中のU-17ワールドカップにおいて、南米勢以外で唯一観客を動員しているのが日本だとお伝えした。

 U-17日本代表がグループリーグ3試合を行なったカリアシア町の人々が、そのサッカーに魅了されたのだ。

 グループリーグで最も観客を動員したのは、もちろんホスト国のブラジルだが、なんと2位が日本だった。

 試合別の観客動員数だと、初戦のオランダ戦(3-0)が7位、次のアメリカ戦(0‐0)が10位、そして最終戦のセネガル戦(1ー0)が5位にランクインしている。

 若きサムライたちがハートを掴んだのは、サポーターだけではない。私が話を聞いたブラジル・サッカー界のエキスパートたちも、こぞって日本を称賛している。
 
 ブラジルU-17代表のスカウト、マルコス・トリンダーデは日本にこんな印象を抱いたという。

「とてもスピーディーで、攻守において戦術をよく理解した動きをしている。中盤がとてもオフェンシブなのも特徴的だ。非常に興味あるチームだ」

 またブラジルのTV局グローボの名物記者フェリペ・ソウザは、オランダ戦で2ゴールを挙げた若月大和の名前を挙げた。

「若月は現代のセンターフォワードに求められるすべての要素を兼ね備えている。自ら動いてボールを受け、巧みにコントロールしてボールを死守し、常にゴールを狙うところはアンリに似ている。将来が楽しみである選手なのは間違いない。グループリーグのベストプレーヤーの一人に入るだろう」

 そして元ブラジル代表のキャプテンにして、代表監督も務め、日本でもプレー経験のあるドゥンガも称賛を惜しまない。

「日本は常に試合を支配していた。選手同士の意思の疎通も完璧に取れている。個人的には若月、西川(潤)、成岡(輝瑠)が気に入った。彼らは上手くバランスを取りながら、チャンスを作り出した。また常にゴールを狙う縦の動きをするのには、とても驚かされた。もっともっと見てみたいと思わせるサッカーをしている」

 すっかりブラジルのサッカー関係者を虜にしている若き日本代表。6日(日本時間7日)に行なわれる決勝トーナメント1回戦のメキシコ戦も、注目を集めることになるだろう。

取材・文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子

【著者プロフィール】
リカルド・セティオン/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。