茨城県取手市消防本部の40代男性消防司令補が9月、骨折して市内の病院で診察を受けた40代男性消防士長のX線写真を病院や本人の許可を受けずにスマートフォンで撮影し、同僚の消防職員らに送信していたことが2日、わかった。

 市は隠し撮りした個人情報が流出したとみて、消防司令補の処分を検討している。

 市消防本部などによると、消防司令補は同病院で救急救命士の研修をしていた9月26日、自宅の屋根から転落して来院した顔見知りの消防士長と出会い、診察室で医師や看護師が消防士長のX線写真を見て診断している後ろから、スマートフォンの望遠カメラで撮影したとされる。診察室では研修の一環として立ち合っていたという。

 消防司令補は持ち出した画像データ1枚を、自分が勤務する消防署の同僚7人に送信。10月9日に退院した消防士長が、同僚から「お前のX線をみんなが見ているぞ」と聞き、同日、市人事課に相談した。

 市などの調べに対し、消防司令補は「症例が珍しい事案だったので今後の勉強のために撮った」と話しているという。消防司令補と消防士長は別の消防署勤務で、消防司令補は消防士長に謝罪したという。市と消防本部は、地方公務員法違反のほか、市個人情報保護条例に触れるかどうかも含めて事実関係を調べている。