MF中野桂太(京都U-18)のU-17W杯ポートレート

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 MF中野桂太(京都U-18)のU-17W杯におけるここまでの出場時間は21分。オランダ戦では残り5分、続くアメリカ戦では残り16分での投入だった。短い時間でも仕事をしてくれる選手だという期待感あってこその起用だが、「もう少し時間があれば」と思うのはプレーヤーとして自然な感情でもある。

 それだけに控え組の起用が明言されたセネガルとの第3戦に向けて中野桂は分かりやすいくらいに気持ちを高め、闘志を燃やしている。

「1戦目でも2戦目でもスタメンで出られなかったし、ゲームの展開的にも難しかった。(鬱憤が)溜まってます」

 そう言って笑いつつ、具体的なプレーイメージも明かしてくれた。

「ゴリさん(森山佳郎監督)にいつも言われていることですけど、日本人の特長である近い距離でボールを動かしての崩しを大切にしながら、しっかり(相手の)背後への動きも入れてボールを引き出したい」

 受けてからのドリブルやパスは中野桂の真骨頂。自慢の左足を振るって、一仕事を見せたい考えだ。そしてもちろん、「守備はずっと言われていることなので、しっかり意識したい。この前の試合も自分のところから相手にチャンスを作られてしまったので、もうそういうことはないようにする」ことも忘れない。

 セネガルとは1年余り前のJFAインターナショナルドリームカップで対戦しており、その経験も活かせるはずだ。当時は相手の「伸びてくる足」にシュートをブロックされて結果をのこせなかったが、「打つ前に一工夫入れる」ことで、その足を外してシュートを打ちきるイメージも持っている。

 チームにとって大事な第3戦。アピールに走って個人プレーを先行させるつもりもない。勝つために戦うのは大前提で、自分のプレーを出し切った上で、「他のみんなにもいいプレーをしてもらう」。

 大切な第3戦、切れ味鋭い京都のレフティーが、日本を引っ張っていく。

(取材・文 川端暁彦)