[10.30 U-17W杯GL第2節 日本0-0アメリカ]

「フワフワしていたところはあったと思います」

 DF鈴木海音(磐田U-18)はチームのメンタル面について問われると、苦い表情を浮かべながらそう振り返った。

 初戦、欧州王者のオランダを相手に3-0の圧勝を収めてからわずかに中2日。肉体的にも厳しいが、それ以上に精神面での切り替えも難しかった。妙な言い方に思われるかもしれないが、「大勝を引きずった」ような感覚があったのは否めない。

 森山佳郎監督も「メディアにも取り上げられて、いろいろな(移籍などの)情報も取り沙汰される中で浮ついた雰囲気があった」と振り返る。

「注意はしたが、やはり難しい部分はあったと思う。今日、選手たちは『うまくいかないな』と感じながらプレーしていたようだけれど、そんなことはそもそも当たり前。『W杯の舞台はそんな簡単じゃないぞ』と学ぶことになった」

 実際にそうならないと分からないこともあるし、それもまた経験ではある。MF藤田譲瑠チマ(東京Vユース)は「前日練習の時点からレギュラー組の出来は良くなかった」と振り返るが、それならばそこでもっと話をするべきだった。FW若月大和(桐生一高/湘南内定)も「オランダ戦と比べたら、準備のところから全然声が出ていなかった。自分ももっと言うべきだった」と唇を噛んだ。

 ただ、「2試合終えて勝ち点4という結果は悪くない」(森山監督)のも間違いない。元より「チームのピークはラウンド16に設定している」(同監督)ということを思えば、この試合は苦い良薬として作用させることもできるだろう。

 森山監督は「ポジティブに考えている」と言ってニヤリと笑った。

(取材・文 川端暁彦)