さまざまな事故の真相を究明する「事故調査員会(事故調)」に招かれる東京第一大学工学部教授・天ノ真奈子(松雪泰子)は、「失敗学」のプロとして、古今東西の事故・失敗事例を記憶している。徹底したフィールドワークと鋭い推理で、事故の裏に秘められた真実に迫るサイエンス・ミステリーである。

ライブハウスでバンドの演奏中に火災が発生し、女性メンバーが死亡した。当初はステージの演出に使用された花火が原因だと見られたが、天ノは業務用空調機械から出火した可能性を指摘する。それを作った電機メーカー「ユニゾンエアー」は、天ノの助手・野津田燈(堀井新太)が以前に勤めていた会社だった。

失敗学の東京大学・畑村洋太郎名誉教授が監修

野津田が天ノとユニゾンエアーを訪ねると、かつての上司の開発部長・黒島(千葉哲也)が応対に現れた。野津田が大きなミスをしたとき、「お前ひとりのせいで10億円の損失が出た。どう責任を取るつもりだ」と大勢の社員の前で罵倒し、退社に追い込んだ男だった。

「また同じ失敗を繰り返すつもりか」と詰め寄る黒島に、野津田は委縮して言い返すことができない。調査を進めるうち、思わぬ事実が浮上し、天ノも窮地に追い込まれる。

実際に起きた事故をヒントに、「陸王」「半沢直樹」の八津弘幸、「おっさんずラブ」の徳尾浩司の脚本を書いた。ただ、「失敗学会」を立ち上げ、東京電力福島原発事故の調査・検証委員会委員長も務めた東京大学の畑村洋太郎・名誉教授が監修しているのだから、もう少し事故と原因を詳しく描けないか。解説・なぞ解明がウソっぽく見えてしまうのが残念だ。(2019年11月1日よる10時放送)     寒山