ソフトバンクグループ(9984)の株価は 投資会社であるために予測がつきにくく 低評価になりがち。その評価を覆せるか?

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経営の天才、孫正義氏率いる投資会社

  今回取り上げる企業はソフトバンクグループ(9984)です。

 ソフトバンクを率いるのは日本を代表する事業家兼投資家である孫正義氏です。情報革命を能動的に起こすため、グローバル規模で有力な投資先を開拓しています。投資の対象は企業への事業投資だけではありません。若い天才たちにも教育投資を施し、発明家にも事業アイデアを提示するという具合です。投資先の企業が苦戦するならば、経営のプロを送り込み、再度、軌道に乗せる。金星探査機「あかつき」のように、当初の計画通りに軌道に乗れなくても、グループをあげて粘りつよく挑戦し最後は成功する、そんな投資会社がソフトバンクです。

 孫正義氏が一代で時価総額8.4兆円の大企業となるまで育て上げた手腕はまさに天才的です。

 ただし、投資会社のへの株式評価は低くなります。当たり前のことですが、その理由は投資は成功するとは限らないからです。失敗する場合もあります。どの程度の失敗となるかもわかりません。とんでもない失敗になる可能性もありますし、ちょっとした失敗で済む場合もあります。失敗の程度も予想できない。それが投資なのです。

 ソフトバンクは英国ARMの件にもあるように上場株も買うようになりました。TOBなどで市場価格よりも高い値段をつけて買う場合もあります。しかし、投資は投資です。天才が投資をしても損する確率は少なくとも1%はあるでしょう。

 アクティブ・ファンドマネジャーの多くがソフトバンクを保有していない理由は明確です。このように投資会社というものは、その投資先の成功が必ずしも確約されていないからです。

 ソフトバンクグループは多額の借金を利用して大規模な投資を行っています。その構図を見てファンドマネジャーは怖くて腰が引けてしまうのです。仮に、多くの投資先が大失敗した場合には、借金が返せなくなるからです。世界一投資のうまい投資会社でも、投資が失敗する可能性があるのです。

営業損失にならない企業と投資会社のどっちを選ぶ?

 一方で、ファンドマネジャーは以下のような企業に投資をします。上場企業の中には、絶対に営業損失にはならないと断言できる企業があるのです。確率で99.99%赤字にはならないと断言できる優れたビジネスモデルがゴロゴロしてします。ほぼ100%の確率で、絶対に黒字になるそんな上場企業が多数あります。その中には、ガンガン成長する企業も存在しているのです。ファンドマネジャーはそちらの企業を選びたがるのです。東証一部の全体の5%の企業は該当するでしょう。

 失敗する可能性がある企業と絶対に失敗しない企業とどちらを選びますか?

 失敗する可能性のある投資家へ投資するより、絶対に赤字にならない確実に伸びる企業への投資をした方がよい。ファンドマネジャーはそう考えるのです。

 投資会社への世間への評価が低いのはこういう理由からです。投資会社が伸びるためには、借り入れを大きくし、投資資産を膨らませることです。そのため、絶えず、資金調達が必要になります。

 絶対に黒字という事業は存在します。絶対にキャピタルゲインが保証できる投資は存在しません。その評価の差がバリューエションに反映されて、投資会社とは含み益よりも低い価値で評価されるのです。

 ソフトバンクの孫氏の挑戦は続きます。これまでは投資会社としての低評価をことごとく覆してきました。これからも期待ができるでしょう。同社には志があり、強さも感じます。頑張ってほしい企業の一つです。

(DFR投資助言者 山本潤)

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