FW西川潤らU-17日本代表がいよいよU-17W杯初戦へ

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 日本時間28日8時(現地時間27日20時)より、いよいよU-17W杯での日本の戦いが始まる。

 前日練習では森山佳郎監督が選手に混じってレクリエーション要素のある鳥かごのメニューに参加し、見事に最下位となって崩れ落ちる爆笑のスタート。指揮官はかねてより「初戦だからと意識し過ぎることなく普通にやりたい」と強調していたように、小粥智浩コンディショニングコーチらスタッフと共にリラックスムードを作りながらのトレーニングとなった。

 もちろん、スモールピッチでのゲーム形式の練習になってからは締まった雰囲気に移行し、初戦の相手となるオランダの攻撃パターンも想定しながら、守備の組織的な対応を再確認。「世界一速い水準を目指す」と監督が豪語する攻守の切り替えについてもあらためて意識付けを図った。またセットプレーについても入念に確認し、最後の準備を終えた。

「相手のほうが決定機を多く作る試合になるかもしれない」と森山監督が言うように、大会最強とも評される攻撃陣を擁する欧州王者オランダとの対戦が簡単な試合になるはずもない。そういう試合で一つ大きなポイントになるのは当然ながら、まずは相手の攻撃を防ぐディフェンス面。そして「カウンターだと思う」(FW西川潤=桐光学園高)。

「相手は3バックシステムを採用していて、攻撃に人数をかけてくる。そこをうまく守って、奪ってからのカウンターを仕掛けられれば」(西川)というのは、一つ重要なイメージだろう。特に西川が「それが一つ理想的」と語るのが2トップだけで完結させるカウンターアタックである。

 オランダのファン・デル・フェーン監督が「(日本は)ストライカーの2人が凄く興味深いプレーを行う印象があり、質的にもとてもいいものがある」と警戒心を持っている様子だったが、FW若月大和(桐生第一高)、あるいはFW唐山翔自(G大阪ユース)と西川のコンビは、世界舞台でも十分に通用するであろう日本のストロングポイント。唐山も「2人とも凄く強力な選手で本当にレベルが高い。誰が先発で出ても、3人で力を合わせて日本の攻撃を引っ張っていければと思っている」と強調する。

 いきなり最強の相手とぶつかることになったU-17W杯は「世界とやって、自分自身の現在地を確認できる場」(西川)でもある。変に構えることもなく、「普段通りのサッカー」(森山監督)を通じて、オランダの良さを消しつつ日本の良さを出し切れるかどうか。2年半にわたって積み上げてきたチームの総決算となる大会が始まる。

(取材・文 川端暁彦)