「スタイリストに選ばれた」アウター

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コーディネートの要となるアウターは、ほかの服以上に慎重に選びたいもの。そこで、頼れるスタイリスト陣に取材を実施。ひととおり見つくした6名が推す、新調するなら「◯◯なコート」を大公開。選びのコツや注目の着方とともに聞き込みました。

 Selected 1 

「渋色のチェックなら”埋もれず目立たず”」


いつもの装いにプラスするだけで、トラッドに仕上がるチェックも見逃せない。何度もくり返し着ることを考えると、落ち着いた色選びが大切だとか。

「服を選ばない黒MIX」



共布ベルトつきチェックコート 89,000円+税/ウジョー(ブランドニュース) 大人っぽく着たいので、黒の入った柄がマスト。トレンチのようにかちっとした形なら、ほっこりしない。(樋口さん)

「さりげない柄の入り方」



チャコールグレートレンチコート 140,000円+税/beautiful people(ビューティフルピープル 銀座三越) 部分チェックなら、総柄よりも簡単にとり入れられる。この絶妙な色も大好き。(石関さん)

「ぼやけた感じのモノトーン」



グレーチェックロングコート 79,000円+税/アナカノワー(アンシェヌマン) 柄の出方がひかえめなので大人っぽいし、頻繁に着たとしてもいい意味で印象に残りにくくてよさそう。(渡邉さん)

「コクーンの形がキレイ」



千鳥格子ダブルブレストコート(別注) 62,000円+税/ティッカ(ルージュ・ヴィフ ラクレ ルミネ新宿店) ボタンのあまりついていない、そぎ落とされたデザインだと幼く見えにくい。(出口さん)

 Selected 2 

「首のボリュームが今っぽさのバロメーター」


スタンドカラーや首を包むようなデザインのアウターが各ブランドからリリースラッシュ。特徴のあるネックラインを選ぶメリットとは?

「それだけで凝って見える」



グレーフリンジストールダブルジャケット 83,000円+税/UJOH(ブランドニュース) 首元にボリュームを出せるストールのおかげで、まじめなイメージのジャケットが一気にモードっぽく。(岩田さん)

「ダッフルもなんとなくモード」



ネイビーダッフルコート 78,000円+税/nagonstans 子どもっぽくなりがちなダッフルコート。これはハイネックになっているので、大人っぽく仕上がります。丈が長いところもいい。(出口さん)

「コートにも変化がつく」



スカーフつきノーカラーコート 32,000円+税/メゾン スペシャル スカーフをラフに巻いたり、結んだり、ただ垂らしたり。見え方に変化のつきづらいコートにも、アレンジの幅が出る。(石関さん)

「ストールつきで冬まで活躍」



ニットコート 27,000円+税/OSKER(ジャック・オブ・オール・トレーズ) ニットアウターの上からストールを巻くのってバランス感が難しいので、くっついたデザインはありがたい。(渡邉さん)

 Selected 3 

「意外なブランド発のダウンは必見」


女性らしいアイテムが得意なブランドや、モードな印象の強いブランドからもダウンが多く出ているもよう。ダウンに苦手意識のある人こそ注目。

FRAY I.D


「品よく着られるAライン」



コート 43,000円+税/FRAY I.D スッキリとした形にドロップショルダーと、ダウンにありがちな膨張感やラフさを感じさせない見た目。さすがレディスブランドがつくるダウン。 (高木さん)

JANE SMITH


「まろやかなカーキが高感度」



ショートダウン 90,000円+税/ジェーン スミス(RHC ロンハーマン) よりファッションっぽく進化した今季のダウン。アースカラーやヌードカラーなど、ネイルのようなニュアンス色が新鮮。(石関さん)

ENFOLD


「キレイめ派が好きなシルエット」



黒ダウンコート 56,000円+税/ENFOLD すっきりしたネックラインと丸みを帯びた形に、女性らしさが漂います。マットな質感なので「ダウンっぽさ」が強くなく、試しやすいと思う。(出口さん)

TUNNING LURE


「新鮮だしとにかくあったかい」



ダウンストール 16,000円+税、コート 65,000円+税/ともにスタニングルアー(スタニングルアー 青山店) ダウンが苦手な人でも、ストールだといつものコートになじむので簡単。(樋口さん)

 Selected 4 

「くり返すほど好きになるココの1着」


膨大な数の新作を見てきたスタイリスト6名が、何度も使いたいと感じたはおりものを調査。各プレスやディレクターのコメントとともに、魅力を熱く語ってくれました。

ROKU


「裏地との配色まで絶妙」



ベストセットポンチョコート 75,000円+税/ロク(ロク 渋谷キャットストリート) ひねりの効いたデザインが多いロク。ベージュだから難しさゼロ。(樋口さん)
 PRESS COMMENT 
肩がけしたようなシルエットになるように、こだわって作りました。ケーブルニットなど、表情の異なる素材のアイテムとミックスした着方がオススメです。(プレス・河原井美幸さん)

SHE Tokyo


「ほどよい鮮やかさで使いやすい」



コート 190,000円+税/SHE Tokyo(エスティーム プレス) 黒い服のさし色にしたくて選びました。カシミヤ100%なので、軽くてとてもあたたかい。(高木さん)
 DIRECTOR COMMENT 
肌なじみがよいと好評のカラー”クラシックブルー”はブランドのオリジナル。ハイクラスなカシミヤ特有のツヤと陰影により、リュクスな印象がかないます。(ディレクター・浅葉 果林さん)

ENFOLD


「合わせやすさ抜群のネイビー×グレー」



ダークネイビー×グレードッキングブルゾン 78,000円+税/ENFOLD カジュアルな素材&形ですが、配色が大人っぽいから幅広いボトムに合う。(石関さん)
 PRESS COMMENT 
身頃はメルトン、そでとフードは中綿を入れたコンビブルゾンです。ラフに着るのはもちろん、キュッとウエストマークすると、また違った雰囲気が出てオススメ。(プレス・長谷川裕美さん)

ebure × RONHERMAN


「赤だけど品がよくて大人っぽい」



ダッフルコート 130,000円+税/エブール フォー ロンハーマン(ロンハーマン) レザーコードやシルバーのトグルに高級感があり、上品に着られる。(岩田さん)
 FROM PRESS 
少し肩の落ちたオーバーサイズのコート。中で体が泳ぐように設定されているため、トラディショナルすぎず子どもっぽく見えないところがポイントです。(プレス・阿部真澄美さん)

ebure


「シーンレスな黒のボンディング」



コート 48,000円+税/ebure ボンディング素材のはおりってありそうで意外とない。きちんと見せたいシーンにも、カジュアルな装いの日にも使える。(渡邉さん)
 PRESS COMMENT 
ポリエステル・レーヨン・ポリウレタンの生地を2枚合わせた素材を使用。とにかく軽く、気負わず着られるのが魅力。体なじみのよいすっきりとした形に品も漂います。(プレス・泉 有紀さん)

ASTRAET


「実はレザーという意外性」



レザーダウンジャケット 45,000円+税/アストラット(アストラット 新宿店) レザーのダウンって珍しい。ナチュラルカラーが着まわしに適任。(出口さん)
 PRESS COMMENT 
カジュアルになりすぎずキレイめにも転ばせやすい、ツヤ感のあるベージュがポイント。着丈は短めなので、小柄な人でもコンパクトに着用することができます。(プレス・家城麻依子さん)

STYLIST TALK ROOM


「スタイリストの私的アウター計画」


岩田さん:Selected 4

の赤いダッフルコートがすごく好み! ダッフルって、かための生地のものが多いですが、コレは落ち感やゆとりがあって品もいい。シーンやテイストを選ばず使えそう。

渡邉さん:

子どもが小さいので動きやすさはマスト。それでいて、打ち合わせなど仕事場で着ても「それなり」に見えるもの…となると、

Selected 4

で紹介したエブールのコートように、きちんと感のある色で、カジュアルダウンもしやすい素材っていうのが、理想的だなと思いました。

出口さん:

実用性がやっぱり重要ですよね。職業柄、ロケなどで長時間外にいることが多いので、最近よく見る都会的なデザインのダウンは気になりました。去年はカジュアルなものがほとんどな印象でしたが、今年は細身だったりウエストがシェイプされていたり、とにかく女性らしい形が多い。

石関さん:

私が

Selected 3

で紹介したジェーン スミスのダウンのように、キレイ色も目新しくていいよね。1つ持っておきたい。

高木さん:

ダウン=アウトドアなイメージがなくなりましたね。Aラインで薄手のダウンを、去年から探し続けている私ですが、

Selected 3

で紹介したフレイ アイディーのダウンはまさに理想どおりの形! 高すぎないプライスも、高評価。

樋口さん:

コスパのよさでいうと、COSのコートもオススメ。今っぽいオーバーシルエットかつラインもすごくキレイで、ハイブランドのコートのようにも見えるんだけど、実は3万円台と手にとりやすい。今季もかわいい型が出ていました!

●GISELe STYLISTS●



YASUKO ISHIZEKI


創刊からGISELeを支え続ける敏腕スタイリスト。キレイめ×カジュアルなど、相反するテイストを掛け合せたスタイリングが得意。


KEIKO WATANABE


大人の気品や女性らしさをちりばめたスタイリングへの支持が高い。リアルにとり入れやすい着こなし提案も人気の理由。


KAORI HIGUCHI


GISELeの表紙のスタイリングを毎号担当。大人に似合うことをモットーに提案する、カジュアルなコーディネートにはファンが多数。


MAKIKO IWATA


多くの企画を担当する看板スタイリストのひとり。キレイめシンプルを得意とし、旬のキーワードを品よくとり入れて紹介してくれる。


NATSUKO DEGUCHI


小物やカラーでハズしや遊び心を加えた、カジュアルスタイルが定番。最近は、くすんだキレイ色に惹かれることが多いのだそう。


CHISATO TAKAGI


ヴィンテージ服やメンズアイテムにインスピレーションを得たセレクトで人気。キャッチィな色柄の使い方にも注目が集まる。