スマホでロボットプログラム!遊んで学べるロボットカープログラミング教材

千葉県・幕張メッセにて2019年10月15日(火)から18日(金)の4日間に渡ってIoT(Internet od Things:モノのインターネット)やCPS(Cyber Physical System:サイバー空間でのデータ処理技術・分析/知識化)に関連する製品やソリューションなどを扱う展示会「CEATEC 2019」が開催されました。

モバイル関連の製品を扱う企業・団体も出展している展示会ということで取材へ行って来ましたので、数回に分けて現地のブースレポートをお送りしたいと思います。本記事ではこれまでにもモバイル端末を活用したアイテムを多数発売している大手玩具メーカーのバンダイがスマートフォン(スマホ)などと連携して遊んで学べる玩具教材「ALGOROID」(アルゴロイド)を展示していたのでご紹介します。

【STEM教材「ALGOROID」(アルゴロイド)】


バンダイのSTEM教育玩具であるALGOROID(価格・発売日未定)

まず現代の教育分野に「STEM教育」という言葉があります。STEMとはScience・ Technology・ Engineering・Mathematicsの頭文字からとったものであり、STEM教材とは科学・技術・工学・数学の教育教材のことを指します。

本記事で紹介するALGOROIDは2020年に小学校でも必修化されるというプログラミングをその入門用のものとして、ゲームやおもちゃで遊ぶ感覚で学んでもらおう、という趣旨のSTEM教育の教材なのです。

ざっくりと言うと「このおもちゃで遊んでもらうことで、プログラミングの世界に楽しく触れることができるよ!」くらいの間隔でいいと思います。


「ロボットカー」としているが、無限軌道を備えた姿はタンクっぽいイメージ


【大人も欲しくなる!?スマホ連動トイとしても魅力的】


カラーリングやデザインのカッコよさはさすがにバンダイだけあって上々

ALGOROIDは自律動作するロボットで、スマホやタブレット(対応OSはAndroidとiOS)にインストールしたアプリにてフローチャート形式で命令(プログラム)を設定し、相手のALGOROIDとバトルを行うというものです。

対戦は正方形のブロックマス上のフィールド内で行われ、障害物や安全地帯の設置など、いくつかのシチュエーションが用意されているようでした。

動作プログラミングの編集画面。動作コストとアクションのやりくりを悩んで考えるのがキモであり、面白いところ

内容的には過去にアートディンクが開発・発売したロボットシミュレーションゲーム「カルネージハート」をリアル世界に持ち込んだもののように見えます。(あのシステムを実際に遊べる玩具教材に持ち込んだバンダイすげぇ、ということなんですが)


友達のALGOROIDと対戦して、その結果からまたプログラムの組みなおしの試行錯誤。この繰り返しがプログラミングの基本の学びとなります



交戦中の様子

より対戦を盛り上げ、感情移入しやすくなる数多くの仕掛けもあり、対戦中にスマホ(タブレット)に表示されるキャラクターアバターの登録や音声による演出も魅力のひとつ。お気に入りのキャラクターを登録してバトルすれば、教材としてだけでなく、対戦ツールとしても楽しく遊べそうです。


動物をモチーフとした多数のキャラクターアバターが用意されているようです

スマホやタブレットを活用した教材玩具は数多くありますが、競技性を持たせて、実際に使う子供(子供じゃない人たちもハマりそうだけど)たちのモチベーションを維持する工夫があったり、興味を強く引く魅力的なデザインなど、実際の発売が楽しみなアイテムとなっていると思います。

親子で1つずつALGOROID買ってプログラミングの入り口を一緒に遊びながら学んだりするのにもいいかもしれませんね!対戦相手がいるなら筆者も欲しいですね……。

記事執筆:河童丸


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