10月27日、東京競馬場で3歳以上によるG掬傾直沺秋(芝2000m)が行なわれる。今年は10頭のG鞠呂出走予定の豪華メンバーだ。

 なかでも注目されるのが、「現役最強馬」と目されているアーモンドアイ(牝4歳/美浦・国枝栄厩舎)と、「3歳最強」の呼び声も高いサートゥルナーリア(牡3歳/栗東・角居勝彦厩舎)だ。今回は、このロードカナロア産駒2頭の対決に焦点を当ててみよう。


昨年に「牝馬三冠」を達成したアーモンドアイ

 まずは2頭の戦歴を振り返る。サートゥルナーリアは現在まで6戦を出走し、G毅仮,魎泙爍犠,魑鵑欧討い襦デビューからの3連勝を飾ったG汽曄璽廛侫襭(中山/芝2000m)は、ゴール前で手綱を緩める楽勝だった。

 年明け初戦のG技月賞(中山/芝2000m)も1分58秒1の好時計で勝利。レース前に落ち着きを失ってしまい、力を出せなかったG菊本ダービー(東京/芝2400m)は4着に敗れたが、秋初戦のGII神戸新聞杯(阪神・芝2400m)も楽な競馬で快勝している。

 一方のアーモンドアイは、昨年秋のG欺華賞(京都/芝2000m)で「牝馬三冠」を達成したのち、G汽献礇僖鵤叩陛豕/芝2400m)に出走。同レースを、従来の記録を1秒5も更新する2分20秒6という衝撃の日本レコードタイムで快勝し、その評価を不動のものにした。

 海外デビューとなった今年3月のG汽疋丱ぅ拭璽奸淵瓮ぅ瀬鵝深1800m)も、2着のヴィブロスに1馬身1/4差をつけて快勝。続くG軌妥諜念(東京/芝1600m)はスタートで後手に回り3着に敗れたが、直線は凄まじい伸び脚で力を見せた。

 どちらもすばらしい成績だが、サートゥルナーリアに関しては”キャリアの少ない3歳馬”である点が気にかかる。

 過去の3歳馬の天皇賞・秋の成績を見てみると、これまで33頭が出走し、1996年のバブルガムフェロー、2002年のシンボリクリスエスの2勝。2着は5回、3着は3回。勝率は6.1%と、4歳馬の9.7%(176頭で17勝)に比べて数字は低い。

 これまで、天皇賞・秋にはかなりの実績馬が出走しているが、古馬の壁に阻まれるケースが多い。1988年のオグリキャップは、JRA重賞6連勝と破竹の勢いのまま臨んだが2着。さらに、1995年の皐月賞馬ジェニュインが2着、2004年の皐月賞馬ダイワメジャーが17着、2004年の桜花賞馬ダンスインザムードが2着、2008年の日本ダービー馬ディープスカイが3着、2012年のNHKマイルC勝ち馬カレンブラックヒルが5着、2014年の皐月賞馬イスラボニータが3着、2017年のオークス馬ソウルスターリングが6着に敗れている。

 このように、3歳の実績馬はこのレースでも通用はするものの、惜敗するケースが多い。勝利しているのは、先ほども紹介した藤沢和雄厩舎の2頭。それぞれのレースの出走馬を見ると、バブルガムフェローが勝った1996年は1番人気がサクラローレルで、2番人気がマーベラスサンデー。前者は長距離寄りで2000mがベストというタイプではなく、後者はG欺藹仭だった。また、シンボリクリスエスが勝った2002年は1番人気が牝馬のテイエムオーシャン、2番人気が6歳を迎えた菊花賞馬ナリタトップロードと、いずれも絶対的な存在ではなかった。

 しかし今回は、「現役最強馬」アーモンドアイが立ちはだかる。サートゥルナーリアもかなり強い馬だが、まだ成長途上な印象もあり、すでに歴代最強クラスのパフォーマンスを見せているアーモンドアイに比べると劣ると言わざるを得ない。4着だった日本ダービーは万全な状態ではなかったとはいえ、左回りで勝利がないのも不安材料のひとつだ。

 アーモンドアイはこの東京コースで4戦してジャパンC、G汽ークス(芝2400m)を含む3勝を挙げており、今回と同じ距離の秋華賞でも豪快な追い込みで強い競馬を見せている。1600mだと忙しい印象もあるので、今はこのくらいの距離がベストだろう。約5カ月ぶりの実戦となるが、これは予定どおりで、昨秋もオークスから約5カ月を空けた秋華賞で快勝している。ここまでを見ると、アーモンドアイとサートゥルナーリアの対決は、アーモンドアイに分があると見ていい。

 2頭のほかに面白い存在を挙げるとすれば、ユーキャンスマイル(牡4歳/栗東・友道康夫厩舎)だ。重賞勝ちはG轡瀬ぅ筌皀鵐稗咫陛豕/芝3400m)、G型軍禝念(新潟/芝2000m)の2勝と、このメンバーに入るとやや格が落ちるが、前走の新潟記念を勝ったばかりで勢いがある。

 父キングカメハメハ、母の父ダンスインザダークという配合は、2015年の勝ち馬ラブリーデイと同じ。G亀堂崗沺糞都/芝3000m)でも3着の好走歴があり、ダイヤモンドSで33秒4、新潟記念で33秒6と、非凡な瞬発力の持ち主でもある。人気馬がハイペースに巻き込まれて失速したら浮上してきそうなタイプであり、押さえておきたい1頭だ。 以上、今年の天皇賞・秋はアーモンドアイを中心視し、穴馬としてユーキャンスマイルの好走にも期待したい。