原監督(左)に労われる阿部(撮影・北條 貴史)

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 今季限りで現役を引退する阿部慎之助捕手(40)が2軍監督に就任することが23日、分かった。若手育成に注力し、今後は指導者として常勝軍団の屋台骨を支える。ファームコーチとして現役時代にともに戦った実松一成氏(38)、加藤健氏(38)、山口鉄也氏(35)が入閣する。また、3軍総合コーチには二岡智宏氏(43)が招へいされる。

 球史に残る強打の名捕手が、来季から本格的に指導者としての道をスタートさせる。阿部は試合後、「短期決戦で勝つ難しさを痛感できた。僕の中の財産。選手一人一人がどうしたら勝てるか考えないといけない」と話した。次なる野球人生は2軍監督として、若手と一緒に汗を流すことになる。

 プロ19年間で通算406本塁打に2132安打という実績はもちろん、「グラウンド上の監督」と言われる捕手としてプレーした経験、知識は何物にも代え難い。今季も若手選手に多くの助言を送ってきた。原監督も「彼ぐらい野球が大好きな選手もいない」と評し、今後も球団の発展への貢献を期待する。

 今季から2、3軍で分けていたコーチ陣の垣根も取り払い「ファームコーチ」でひとくくりとし、手を取り合ってきた。3軍総合コーチには昨季まで1軍打撃コーチで、今季はBCリーグ・富山で監督を務めた二岡氏を招へい。厳しい練習に定評があり、岡本を4番に育てた実績も十分だ。

 投手力強化は、育成選手出身の山口氏に任せる。史上最多タイの3度の最優秀中継ぎと実績があり、何より阿部と長年バッテリーを組んできた信頼関係がある。さらに、期待されるのが「ポスト阿部」の育成。腹心のファームバッテリーコーチとして、日本ハムでは2軍育成コーチを兼務して今季限りで現役引退した実松氏と、16年まで巨人に在籍した加藤氏を招へいする。

 今季は5年ぶりにリーグ制覇。阿部2軍監督を中心に、新たなコーチ陣を加えてさらなる底上げを目指す。