記録的な大雨をもたらした台風19号で、都は23日、これまで「ゼロ」としていた死者数について、日野市からの情報を基に「死者1人」と発表した。

 亡くなったのは同市の路上生活者とみられる70代男性。14日に遺体が発見されたが、台風の関連死かどうか市が判断に迷っていたという。

 日野市などによると、男性の遺体は、台風19号通過後の多摩川の河川敷で14日に見つかった。都内唯一の死者とみられていたが、同市は「台風との関連が不明」として、災害関連死には含めていなかった。しかし、死因が溺死と判明し、増水した川に流された可能性が高いことから、関連死として認めた。身元は不明という。

 国土交通省河川事務所や同市は事前に、河川敷に路上生活者がいることを把握していた。同市などは、台風が来る前日までにちらし配布で注意喚起し、防災無線で避難も呼びかけていたという。

 一方、23日に都がまとめた被害状況によると、断水が続いていた奥多摩町では、21日からの2日間で約1300戸の水道が回復した。残りの断水は約500戸となり、仮設の水道管を設置して順次、通水が可能になるという。