天皇陛下の即位礼正殿の儀に出席するために訪日した韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相が24日に安倍晋三首相と面会する。

 韓国では、冷え切った日韓関係修復の「突破口に」と期待感が一方的に高まっているが、李首相は「状況は依然厳しい」と埋まらない日韓の認識差を認めて予防線を張っている。

 「日本の多くの方が李首相を信頼し、知人も多いため、大きな役割を果たしてくるだろう。画期的なものを持ち帰るのではないか」

 韓日議員連盟の姜昌一(カン・チャンイル)会長は21日、韓国のラジオでこう語った。与党「共に民主党」の李海●(=王へんに賛の夫がそれぞれ先)(イ・ヘチャン)代表も会議で「韓日関係が突破口を開くきっかけになるよう心より期待する」と述べた。安倍首相との面会時間が10分余りで調整されていたことから国会では「時間が短すぎる」との声も上がった。

 李首相は23日、記者団に「ドラマチックにたった一言二言で何とかできる話ではない。最大限、対話が促進されるよう雰囲気をつくるのが今回の目標だ」と説明。22日の祝宴で会った安倍首相が「あさって会いましょう」と声をかけ、「よろしくお願いします」と応じたことも明らかにした。

 東京都内の慶応大で23日に行われた日本人学生との交流会では、関係改善に向けて「まず経済分野を政治から手放すべきだ」と語り、日本の対韓輸出管理問題の解決を優先させる立場を強調。いわゆる徴用工判決問題の解決に重点を置く日本政府との見解の違いが浮き彫りになった。(時吉達也、ソウル 桜井紀雄)