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9歳を迎える前に母親を脳の病気で亡くしたイザベラは、父親のフィリップと暮らしていました。父親は近所のコンビニで毎日忙しく働いていて、子供たちの世話を見る時間がほとんどありませんでした。

父親は、女の子の身だしなみに関しては無頓着なものです。フィリップも、イザベラの髪型をどうしてあげたらいいか全く見当がつかず、結局イザベラの髪を男の子のようにとても短く切ったりもしていました。

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いつもイザベラが学校に行く時に乗るスクールバスの運転手をしているディーンは、母親のいないイザベラのことをずっと気にかけていました。しかし、イザベラに実際声をかけるのをためらっていました。というのも、ディーンは乳がんを患っていたからです。「ずっとイザベラに何かしてあげたいとずっと思っていましたが、自分の病気のこともあるし。イザベラの気持ちを傷つけないようにどうやってイザベラと関わっていけばよいか分からなかったんです。でも自分がもし死んだら、自分の子供もイザベラのように母親のいない子供になります。それを考えるとイザベラにも何かしてあげたいとずっと思っていました」とディーンは話してくれました。

ある日、ディーンが他の生徒の髪の毛を結んであげているのを見て、イザベラは自分から勇気を出しディーンに話しかけることにしました。「自分で髪を梳いてみたんだけど、どう?大丈夫かな」とイザベラはディーンに尋ねました。するとディーンは「すごく素敵な髪型よ」と答えました。

それからというもの、他の生徒が降りたあとにイザベラはディーンに頼んで三つ編みをしてもらうようになりました。また三つ編みのやり方をディーンから教えてもらったりもしました。

ディーンはイザベラにとって髪の毛をきれいにしてくれる存在だけではなく、いつの間にか心の支えになっていたのです。「ディーンは私にとってお母さんのような存在。次の日はどんな髪型にしてくれるかなって毎日ワクワクするのよ」とイザベラは話してくれました。

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母親を亡くして落ち込んでいたイザベラでしたが、ディーンのおかげでまた元のような明るさを取り戻していきました。その変化は明らかで、担任の先生もそのイザベラの様子が変わったことに気が付いていました。

父親のフィリップもディーンが以前よりも明るく自信を取り戻している様子を見て、とても嬉しく思いました。「きれいな三つ編みを見て、私はイザベラにまるでお姫様だね、と言いました。とても自信に満ち溢れている様子でした。本当に嬉しいです」とフィリップは話してくれました。

(大紀元日本ウェブ編集部)