果たしてジョシュア・サージェントが、米国からどういった状態で戻ってくるのか?それがヘルタ・ベルリン戦に臨むヴェルダー・ブレーメンにおいて1つの疑問とんっていたが、その答えを開始からわずか7分で目にする結果。19歳の点取り屋は、さっそく先制点という形で応えてみせたのだ。

 若きFWの成長に眼を細めるコーフェルト監督は「まだ19歳で長距離移動は勉強していかないと。うちと同様に経験を積んでいかないとね」と述べ、若手が一度は経験するであろう好機を得た際の「迷い」は、「もうジョシュには無いようだ。我慢強くなっている。チームのために取り組むべきこと、守備、仲間のためにスペースを作ることなどを理解している。そしてチャンスでは得点する力もある。それを自覚しているよ」と言葉を続けた。

 ただそれでも1時間ほどプレーをした後に体力に落ち込みがみられており、ヨハネス・エッゲシュタインと交代。確かに負傷離脱中のニクラス・フュルクルークの穴を完全にカバーするまでには至らないが、しかしポジティブな印象をここ首都ベルリンに残すことには成功している。


 一方で、ブレーメンのマキシミリアン・エッゲシュタインは、「後半のはじめのうちに、2点目を取っておかなくてはならなかったんだ」と指摘。さらにレオナルド・ビッテンコートは「試合を決め切ることができなかった。2−0していれば、決まっていたのに」と悔やみ、「むしろベルリンは労せず勝ち点1を得てしまったんだ。」との見方を示している。

 さらに「フィニッシュの部分で一貫性がなかったし、ベルリンはタイトにただ後ろで守っていただけだった。確かに得点嗅覚をもった選手が離脱中だけど、決めなくてはいけなかった」と述べており、「3試合無敗でも勝ち点は3、これでは物たりない。特にホームだから、ヘルタから勝たなくてはいけなかった。目標達成のために必要なことだし、今日はそれが可能だったと思う」と語った。


 コーフェルト監督も「今日は良い1日になれたかもしれなかった」が、「苛立ちを覚える」のは、再び失点を許してしまったということ。「一貫性という部分で欠けているところが、勝ち点を失う結果になっている」とみており、今回の失点に絡んだのは指揮官は擁護したがゲブレ・セラシエが主な要因であり、さらにCBミロシュ・ヴェリコヴィッチのカバーも遅かった。ただそれ以前にサージェントの戻りでの僅かな遅れもあったのも確かだ。