どこでも別府温泉が楽しめます−。大分県別府市は11月から、浴場も含めて別府温泉を丸ごと“販売”する。トラックで運んだエアーハウス型の施設を現地で膨らませて浴場をつくり、源泉100%の温泉を楽しむ「世界唯一の商品」だ。同時に最大10人が入浴でき、定員は1日最大約300人。料金は九州内は1日50万円程度の見込み。

 温泉は男女別で、それぞれに縦2・2メートル、横3メートル、深さ70センチの浴槽(繊維強化プラスチック製)を設置、別府でくみ上げた温泉を給湯する。施設全体は縦横ともに10メートル、高さ6・4メートル。脱衣場やトイレもあり、送風機を使い2時間で立ち上げるという。

 温泉は魔法瓶のようなタンクを搭載したトラックで輸送。現地で40〜42度になるよう出発時の湯温を調整し、浴槽に継続的に給湯する。温泉名は「幻想の湯」。シャンプーやせっけんは使えない。

 施設費は約1300万円。市は別府温泉のPRとともに、災害時には施設を活用できることから、事業に乗り出した。市が出資する団体「市ビービズリンク」が運用する。

 全国に“販売”可能で、別府から遠いほど料金は高くなる。関東は100万〜200万円の見込み。問い合わせは市ビービズリンク=0977(76)5205。(稲田二郎)