力の差を見せつけられた?原監督

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 2005年の創設以来、日本一5回を誇る常勝ソフトバンク。日本シリーズで唯一倒していない相手が巨人だったが、最後のとりではもろくも崩れようとしている。“パ高セ低”の実力差はどこまで広がるのか。

 巨人は20日の第2戦(ヤフオク)でも、ソフトバンクに攻守で圧倒されて開幕2連敗。これでセ・リーグ球団は13年の日本シリーズ第7戦で巨人が楽天に敗れて以来、同シリーズで敵地17連敗となった。

 先発メルセデスが6回まで1安打無失点の好投も、2番手以降の救援陣が枕を並べて討ち死に。原辰徳監督(61)は「甘いところにいったら打たれる。甘いところにいかなきゃいいのよ」と奮起を促したが、3ランを浴び負け投手の大竹は「投げきってはいたが…」と首をひねった。2ランを被弾した桜井も「そんなに悪くはなかった」。つまりパ・リーグの2位チームに力の差を見せつけられたのだ。

 6年ぶりの日本シリーズ進出。初の頂上決戦に臨む若手に対し、指揮官は「まだまだこのチームは途上。はつらつ、のびのびと戦っていく」と期待をかけていた。だが第1戦は勝負どころで代打重信が見逃し三振。この日は途中出場した山本の三ゴロ失策から均衡を破られ、「悔しいですね。イージーだったですけどね」と顔面蒼白に。大舞台で躍動する敵軍の若鷹たちと比べ、現状は若さのマイナス面ばかりが目立っている。

 原監督は「やられたらやり返す」と本拠地に戻る第3戦からの巻き返しに躍起だが、このまま軍門に下ってしまえば、この10年でセ・リーグの日本一は12年の巨人のみとなる。交流戦でもセは10年連続でパに負け越し。絶望的なまでに歴然としたパ優勢の時代だ。

 かといって来季のセを展望すれば、巨人を上回りそうな勢いのあるライバルは見当たらない。ポストシーズンの激戦が続く中で、他球団からコーチや選手の引き抜きにも着々と動く巨人の2連覇が最有力だ。レベルの高い競争なくして、セの復活はあり得ない。

 威信を取り戻す打開策はあるのか。原監督はセ・リーグでも指名打者の導入を提唱しているが、停滞している議論に追い風が吹くかもしれない。(笹森倫)