ラグビー・日本代表の福岡堅樹【写真:荒川祐史】

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南ア戦前日に俳優・渡辺謙が激励、日本に侍魂植え付けた甲冑「カツモト」のモデル

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は20日、東京スタジアムで準々決勝の第4試合が行われ、日本は南アフリカに3-26で敗れた。松島幸太朗との俊足WTBコンビで、世界の強豪から“フェラーリ”と警戒された福岡堅樹は、今大会を最後に15人制代表から引退。試合後に自身のツイッターを更新し「本当に勇気をいただきました!」と決戦前日に“ラストサムライ”が激励に訪れていたことを明かしている。

 最後まで走った。逆転が不可能な時間でも、全力を出し続けた。初の決勝トーナメントを戦い抜いた。その決戦前夜には侍魂を受け取っていた。福岡が投稿したのは3枚の写真。日本代表チームが笑顔で納まっている。その中心にいたのは、俳優の渡辺謙だった。赤い日本刀を左手で握りしめ、前に突き出す。その顔は勇ましく笑っている。

 出陣前に士気の高まった1枚。集合写真をよく見ると、選手たちの間に一つの甲冑が置かれていた。「カツモト」と名付けられた赤い甲冑だ。名前は映画「ラストサムライ」で渡辺が演じた勝元盛次から名付けられたもの。日本代表はミーティングなどを行うチームルームに「カツモト」を置き、覚悟を持って戦う侍の精神を植え付けてきた。

 福岡は「試合前日には渡辺謙さんが、激励に来てくださいました。僕らと共に旅してきた甲冑『カツモト』のモデルとなった方に激励していただき、本当に勇気をいただきました! 結果は負けてしまいましたが、胸を張って歩いていこうと思います」とつづっている。

 渡辺は4強を目指した南アフリカ戦を生観戦。桜のジャージを身にまとい、選手たちに熱を送っていた。試合後には自身のツイッターを更新し「桜の戦士達よ、本当に素晴らしい1ヶ月をありがとう。少しだけ彼らのそばに立てた事誇りに思います。様々な困難を乗り越えて我々に大きな夢を見させてくれました。日本中の人達が君達の勇気と魂に震えました。お疲れ様、ゆっくり休んで下さい」と投稿。敗れはしたが、“ラストサムライ”のごとく全てを出し尽くした選手を称えた。

 福岡は子供の頃からの夢だった医師を目指すため、2020年東京五輪での7人制代表を最後に、競技者としてのラグビーに終止符を打つ。15人制代表は今大会が最後。大男が居並ぶラグビーの世界で、175センチの体は強烈な存在感を放ってきた。15人制ラストゲームで堂々と戦った。(THE ANSWER編集部)