流されてきた木やごみであふれている富津漁港=2019年10月17日午後4時45分、千葉県富津市、小木雄太撮影

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 千葉県富津市の富津岬付近の砂浜や海上に、大量の災害ごみがあふれている。

 神奈川県川崎市や東京都八王子市などの地名が入ったごみもあり、東京湾を越えて流れ着いたとみられる。地元の漁師らが撤去にあたっているが、先は見通せていない。

 17日に現地を見た。富津岬の北側の海岸沿いには約2キロにわたって、木の枝や看板、タイヤ、サッカーボール、テレビなどが数メートルの幅で重なり合って漂着していた。近くの潮干狩り場や漁港には大量のごみが浮かび、海面が見えなかった。

 ごみの中には「川崎市多摩川管理事務所」とあるゴルフ禁止の看板や、「相模大野店」と書かれた店の看板、不法投棄禁止を呼びかける八王子市からのものとみられる看板もあった。

 富津漁業協同組合の平野秀夫副組合長(71)は、台風通過後の13日早朝、被害を確認しようと沖にでたところ、海上で漂流するごみに遭遇した。ごみは何十もの塊になってゆっくりと漂い、一部はのりの養殖場にひっかかっていた。「港には来ないでくれ」。平野さんは祈りながら港に戻ったが、その日の午後から漁港や砂浜にも漂着し、たまり始めたという。