ソフトバンク・千賀滉大(右)と甲斐拓也【写真:荒川祐史】

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7回を投げて巨人打線を3安打1失点に封じる好投

■ソフトバンク 7-2 巨人(日本シリーズ・19日・ヤフオクドーム)

 ソフトバンクがエース千賀滉大投手の好投で大事な初戦に先勝した。19日、本拠地ヤフオクドームで行われた日本シリーズ第1戦。先発マウンドに上がった右腕は7回を投げて巨人打線を3安打1失点に封じ、試合後は「調子は良くないなかで上手いこと、拓也が攻めたりかわしたりしてくれた。良かったと思います」と、女房役の甲斐のリードに感謝した。

 3年連続の日本シリーズ第1戦での先発マウンド。幾度も経験したマウンドとはいえ、やはり立ち上がりは固くなった。初回は3者凡退に封じるも、2回に阿部にソロホームランを浴びて先制点を奪われた。「体がメットライフドームに慣れているのがあって、4回くらいから修正できた」。徐々にエンジンがかかってきた。

 3回から7回2死まではノーヒットピッチング。巨人打線をねじ伏せた。7回2死からゲレーロ、田中俊に連打を浴びて2死二、三塁とされたが、代打・重信をインコースへのカットボールで見逃し三振に仕留めて窮地を脱出。思わず雄叫びをあげた。

「すごい声援であの中で勝てたのは大きい。日本シリーズは独特ですけど、初めてじゃないので、少しは落ち着いていられた部分はあります」。大事な初戦に勝利し、チームは2011年から本拠地での日本シリーズ13連勝。エースの力投で3年連続日本一へ好スタートを切った。(Full-Count編集部)