土砂崩れで被災した旅館と駐車場=2019年10月18日午後2時25分、神奈川県箱根町強羅、村野英一撮影

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 台風19号で48時間雨量が1001ミリに達した神奈川県箱根町では、箱根山の大涌谷(おおわくだに)で多数の土砂崩れが発生し、周辺の旅館に温泉を供給できない事態になっている。

 供給会社は「今月末までの復旧は困難」としており、日本有数の温泉観光地に大きな打撃になりそうだ。

 供給会社によると、大涌谷は箱根に複数ある温泉供給源の一つ。近くの仙石原と強羅にある旅館、ホテル、別荘など200カ所余りに温泉を供給している。雨が激しくなった12日午前11時ごろから、すべての顧客への供給が止まったという。同社幹部は取材に「地盤の弱い所で土砂がかなり崩れ、温泉を送るパイプに被害が出た。復旧に鋭意取り組んでいる」と話した。

 箱根では交通網にも深刻な被害が出た。箱根登山鉄道は陸橋が土砂で押し流されて復旧の見通しが立っていない。現在、箱根湯本―強羅間が運休中だ。