台風19号のため断水した神奈川県山北町に、自衛隊の給水車3台が出動したが、県知事からの派遣要請を受けていなかったために引き返した問題は、実は「軍隊の鉄則」に触れることだった。

引き返したのは、正式な派遣要請がないことを知った師団長の命令だったらしい。黒岩知事は「自衛隊の部隊が、ある種、上からの指令じゃない形で動いたといことですね。自衛隊の部隊が勝手に動くことはあり得ないことで、その情報が師団長の耳にはいって激怒されたというふうに聞いています」という。

たしかに、給水車だからいいようなものの、上からの命令もなしに現場の部隊が武器を携えて動いたら、大ごとである。師団長が激怒したのも当然だろう。

県知事に正確な情報は上がっていたのか?

河野防衛相は「給水車が到着した時点で、県が要請してくれればよかった」と話す。断水で困っている被災者を前に、杓子定規すぎるというわけだ。知事は知事で、一町長の判断で自衛隊の派遣を要請されては困る。現場の状況が、黒岩知事に情報として届いていなかったのではないか。

社会起業家の正能茉優「それぞれの判断は間違っていないと思いますが、ルールに従ったとしても、みんなが嫌な思いをした。プロセスに変えてほしいです」