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東証の適時開示情報を基に経営権の異動を伴うM&A案件(グループ内再編を除く)について、ストライク(M&A Online)が集計したところ、2019年9月のIT・ソフトウエア業界のM&Aは18件で、2008年以降の12年間では2018年9月の21件に次ぎ2番目に多かった。2019年9月のM&A件数は前年同月比では3件減ったものの、2018年1月以降の月別でも2018年9月に次ぎ、2019年7月と並ぶ2番目に高い水準となった。

金額は69億4900万円で、前年同月(2018年9月)と比べ増加したが、2008年以降の12年間では5番目にとどまった。最高額が20億円台だったほか、半数以上が非公表だったため、件数ほどには金額が伸びなかった。

金額トップはCAC Holdingsの28億9000万円9月のM&Aで金額が最も多かったのは、システムの開発や運用を手がけるCAC Holdingsが、シンガポールのIT企業Mitrais Pte. Ltd.の全株式を28億9000万円で取得し子会社化すること決めた案件。

Mitrais社はインドネシアを主要拠点とする、ソフトウエア製品の販売・メンテナンスや開発受託サービスを展開する企業で、2018年12月期の売上高は約17億5000万円。CAC HoldingsはMitrais社が持つノウハウを活用して、新規顧客やインドネシア市場の開拓などに取り組む。

○バリューテックなども大型買収

2番目はEコマース(電子商取引)事業者の集客・販促を支援するサービスを展開するバリューコマースが、ヤフー傘下で宿泊施設向け予約システムなどの開発を手がけるダイナテック(東京都中央区)の全株式を27億4000万円で取得し子会社化する案件。

ダイナテックは宿泊施設の専用予約システム「Direct In」や宿泊管理システム「Dynalution」などのソリューションを展開している企業で、2019年3月期の売上高は17億3000万円。バリューコマースはダイナテックの子会社化を機に、宿泊施設向け事業

に新規参入する。

3番目は教育関連の口コミサイトを運用するイトクロが、インターネット・メディア事業のセンジュ(東京都渋谷区)の全株式を7億円で取得し子会社化する案件。

センジュは子供向け習い事情報ポータルサイト「コドモブースター」や、子育て情報ポータルサイト「comolib(コモリブ)」を運営している企業で、2018年12月期の売上高は5621万円。バリューコマースはセンジュを傘下に取り込むことで、教育メディアサービスを拡充する。

このほか金額を公表している案件として、アイスタディがシステム開発のエイム・ソフト(東京都新宿区)の全株式を3億6800万円で取得し子会社化する案件。エル・ティー・エスがソフト開発のワクト(東京都中央区)の全株式を1億6000万円で取得し子会社化する案件。

日本創発グループがビジュアルコンテンツ事業を手がけるVisolab(東京都港区)の株式71.4%を9000万円で取得し子会社化する案件。アイフリークモバイルがクラウドファンディング事業「ミライッポStartup IPO」を、為替関連システム開発のVカレンシー(東京都中央区)に100万円で譲渡する案件があった。