2011年のデビューシングル「ホワット・メイクス・ユー・ビューティフル」が大ヒットし、社会現象を巻き起こしたボーイバンド『ワン・ダイレクション』。2016年の活動休止発表後もメンバーたちはソロで音楽活動を行っており、その人気は衰え知らず! また、彼らによって時々語られるグループ時代の秘話が話題になることも。そんな中、リアム・ペイン(26歳)の衝撃的な告白が注目を浴びている。

「イギリス国外に出さえすれば普通の生活ができると思っていた」ものの、実際には「国内よりもさらに熱狂的なファンに囲まれる日々だった」と、グループ活動時代を振り返ったリアム。また、アルバムが完成する前にツアーチケットの発売を開始していたために、わずか2週間で楽曲制作をしなくてはいけない時もあったそう。

さらにポッドキャスト番組「Table Manners with Jessie Ware」でリアムが明かしたのは、多忙さに加え、グループ活動中の爆発的な人気に「かなりストレスを感じていた」ことや、活動休止は「怖かったけれど必要だった」ということ。

「グループとしての活動は、絶対にやめなければならなかった。もし続けていたら、確実に死んでいたと思う」
「『ワン・ダイレクション』という学校に通っていたような感じで色々学んだけれど、メディアなどから常に監視されているように感じて、とにかくプレッシャーがきつかった」
「過労だったし、自分の人生をコントロールできなかった。私生活はなく、自分については何も学ばなかった」

危機感を覚えたリアムはセラピーに足を運ぶも、好きなことを聞かれた際に「自分でも好きなものが何か全く分からなくなっていた」という。 さらに、パパラッチやファンを避けるために引きこもりがちになり、それがクセになってしまったそう。

そんなリアムは、グループ活動を休止してからは、自分の人生を取り戻すために時間を使うことに。

「ものすごく得意なことはあったけど、他の面では赤ん坊同然だった。だから、この2年は音楽活動をしながらも、人間らしく生きることを学んだよ。早死にしてしまうクレイジーな人生を選ぶか、生き続けるかを決めなければならなかったから」
「成功に対する恐怖が大きく、“成功”には関わりたくなかった。そこには停止ボタンだってないし、自分の人生さえもコントロールできなくなる。僕は実際にすべてのコントロールを失ってしまっていたんだよ。だから、2年をかけて再び自分の人生を取り戻さなくちゃいけなかった」

また、ツアー中にはアルコールに逃げていたものの、ここ1年ほどは禁酒しており、その甲斐あって自分の感情を取り戻したことも明かしている。そして食に興味を持ったり、料理を楽しめるようにもなったんだそう。

若くして酸いも甘いも噛み分けてきたリアムだけれど、現在の生活には満足しているよう。

「今は、これまでの人生で最も幸せだよ。辿りつくまでに時間がかかったけれど、今のような日々を過ごせることにホッとしてます。現状に心の底から満足しているから、過去に後悔はありません」