20日、日本は南アフリカと激突する、4年前の再現なるか【写真:石倉愛子】

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本場ニュージーランドメディアが準々決勝をプレビュー、日本の勝利の可能性は?

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会、20日の準々決勝で日本は4強入りをかけて世界ランク3位・南アフリカと激突する。4年前にはスポーツ史に残る大番狂わせ“ブライトンの奇跡”を起こした相手との再戦。本場ニュージーランドのメディアは準々決勝のプレビューを展開しているが、日本の勝利の可能性を「24パーセント」とたたき出している。その理由とは?

 どこがクオーターファイナルに進出するのか――。ニュージーランドメディア「stuff」では大胆予想を展開している。

 記事では日本と南アの決戦にフォーカス。「過去において、ワールドカップ準々決勝は形式的なものだった。ひとつのチームが他チームを支配していた。しかし今回は違う」と記し、日本を分析している。

「ジェイミー・ジョセフの選手は非常に優れたラグビーをする。誰もがが日本の攻撃やオフロード、フィニッシュ能力を話題にする。日本は最高のアタック力を持っている。しかし良いアタックではワールドカップを制することはできない。効果的なディフェンスと、セットピースが制するのだ」

 記事では、日本についての称賛を並べつつも、南アとのマッチアップになれば「日本のチームはスプリングボクスを倒すだけの攻撃材料を持っていない」と南ア有利を断言。「ラジー・エラスムス(HC)は日本の倒し方を知っている。テストマッチでは、41-7で下している。南アフリカはモール、スクラム、空中戦で支配していた」と開幕直前のテストマッチの結果も踏まえて、日本の劣勢を予想している。

南アがFW戦&空中戦で優勢か「ラジーは強みを生かしてくる」

 そして記事では両チームの勝算をパーセンテージで予想。日本を「24%」、南アフリカを「76%」と実績で大きく上回る、南ア有利の見立てだった。

 その根拠として、「日本はフォワードでの支配力や、空中での均衡を得ることはできないだろう。南アフリカは深くからのプレーで、日本を倒そうとはしないだろう。これはラジー、もしくはスプリングボクスのスタイルではない。ラジーは南アフリカの強みを生かしてくる」と南アが世界に誇るスクラムと、キックでのエリア合戦で、日本のディスアドバンテージと分析している。

 海外ブックメーカーでもほとんどが日本の不利予想。それでも、今大会でも同じく不利だと見られていた、アイルランド戦、スコットランド戦で勝利。奇跡を起こしてきた日本に、2度あることは3度あることを期待したい。(THE ANSWER編集部)