ダニエル・ギンチェクにとってこれまでのサッカー人生は、まさに怪我との戦いだった。これまで幾度となく足、膝へと重傷を負いそれを乗り越えてきたFWだったのだが、しかし今度は背中の問題により再び長期離脱。手術を受けることを余儀なくされており、「6週間はほぼ何もできなかった。最初のランニングは5分だけで、また休養を取らなくてはいけなかったよ」と説明。

「それから1週間から10日ほどで40分まで行けるようになったけどね、背中に特に問題はなく」と振り返っている。「ピッチに戻りたい。たぶんそれは今週終わりかな。ボールを使った練習を行えるはずだよ。逆にこういった機会を利用して体づくりに活かして、チーム練習にうまく復帰できるよう準備していきたい」

その一方でこれまでのクラブの戦いについては「重要なことは、僕たちが再び成長していっているということ。昨年のようにね。僕たちは2位だし無敗を継続している。良い流れにあるよ」と述べ、「ドルトムントとバイエルンが乗ってきたら交わされていくのだろうし、ナーゲルスマン監督がうまくマッチしているライプツィヒもいる。でも4位なら可能性はある。また国際舞台に立ちたいし、それに十分な選手層はいると思う」と胸を張った。

また自身の役割については「グラスナー監督との話で示してくれた。とてもマッチしていると思う。チームのために精力的にプレーして、深い位置に仕掛けてもいく。必要に応じて素早く前に進んでシュートを狙っていくんだ。それがシュトゥットガルト時代にやっていたことだし、このスタイルは気に入っているところだよ」とギンチェク。

定位置争いとしては、トップの位置にウェクホルストがいるが「ワウトは僕とタイプが違う。キープを好む、相手を背にしてうまくプレーできる選手で、僕はむしろスペースを求めている。昨年は彼の背後でプレーしてもいたし今も考えられるオプションだろう。他にもこの位置には良い選手がいるけどね」と語っている。「できることなら11月の次の代表戦あけにはプレーできれば。どうなっていくか見守っていくよ。今は予定より早く回復している。年内にも短めなら出場機会を得られれば」と見通しを示した。