16日午前10時10分ごろ、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)にある好漁場「大和堆(やまとたい)」周辺で、「北朝鮮漁船が転覆し乗組員が転落した」との情報が、海上保安庁へ入った。

 第9管区海上保安本部(新潟)は巡視船や航空機を現場へ急行させ、捜索を進めている。

 海保によると、同日朝、現場海域を監視していた水産庁漁業取締船が北朝鮮漁船を発見し、問いかけたところ「他の漁船が転覆し、乗組員が海中に転落した」と説明した。転覆した漁船は木造船との情報がある。

 現場は石川県珠洲(すず)市の海岸から北西へ約320キロの日本のEEZ内。付近では7日、別の水産庁漁業取締船に衝突した北朝鮮漁船が沈没し、乗組員を日本側が救助する事故が起きていた。取締船がEEZから退去するよう警告、放水した直後に漁船が急旋回して衝突したとされ、日本政府は映像を公開する方針だ。

 海保の岩並秀一長官は16日の記者会見で、この沈没事故について「適切に捜査を実施していく」と述べた。9管は業務上過失往来危険容疑などで捜査。取締船側から事情を聴き、映像の提出を受けるなどしたほか、北朝鮮側への捜査協力要請を検討している。