『最初の晩餐』の公開記念トークショーに染谷将太と永瀬正敏が登壇!

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サザンオールスターズ のドキュメンタリー映画やCM、ミュージックビデオなどを手掛け、国内外から高い評価を獲得してきた常盤司郎監督が、構想7年の渾身の脚本で長編映画監督デビューを果たした『最初の晩餐』(11月1日公開)の公開記念トークショーが15日、東京・神楽座で開催。主人公の東麟太郎役を演じた染谷将太と、父の日登志役を演じた永瀬正敏が登壇した。

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父の葬儀のために故郷へ帰ってきたカメラマンの麟太郎。姉の美也子と準備をする中、母のアキコが通夜ぶるまいを自分で作ると言い出す。そして運ばれてきたのは、父が初めて家族に作ってくれた料理である目玉焼き。懐かしい料理に父との思い出が蘇ってくる中、家族も知らなかった父のある秘密が浮き彫りになっていく…。染谷と永瀬をはじめ、戸田恵梨香、窪塚洋介、斉藤由貴といった実力派俳優たちが“家族”を演じたことでも話題を集めている。

本作にかなり早い段階から出演することが決まっていた染谷は「素敵な脚本でした」と、本作との出会いを満面の笑みで振り返り「家族を描いた映画なんですけど説教臭くもなく、家族ってこうだよねみたいなこともなく、複雑だけどとてもポジティブで、いままで出会ったことのない作品だと感じました」と魅力を語る。一方で“最初の晩餐”というタイトルに惹かれたと明かす永瀬は「脚本を読んで回想シーンの描き方が素晴らしいと思いました」と明かし、実際に完成した作品を観た感想として「染谷くんがすばらしかった」と絶賛した。

劇中で印象に残っているシーンを訊かれ「20年くらいかけて病気に冒されていく役だったので、劇中の食事以外あんまり摂っていなかったんです」と役作りについて明かした永瀬は「ある日のお弁当で出た、かやくご飯を食べたいなと思ったのですが時間がなく、そしたら森七菜さんがそれをおにぎりにしてくれたんです」と振り返る。「それを新幹線の中で食べて、人の手が加わるだけでこんなに食事って美味しくなるんだなって思い、こういうことだったんだなと感じられました」と、本作の持つテーマを実感したことを明かす。

さらに永瀬は「子役を演じた子どもたちが本当の兄弟みたいに仲良かった」と他の共演者との思い出を語り「斉藤さんとご一緒するのは多分初めてなんですが、僕も斉藤さんも相米慎二監督の作品でデビューしているという共通点があります。相米監督の作品には必ず陣中見舞いに行っていまして、斉藤さんの出た『雪の断章-情熱-』の冒頭に登場する雪を僕も作っていたんです」と意外な事実を告白。「その時は遠くから拝見していただけだったので、共演できて本当に幸せだと思いました」としみじと喜びを噛みしめていた。

そして最後にマイクをとった染谷は「自分の中では“家族”というテーマが、人との距離感や人と人との複雑さがあることで初めて前に出て、それがエネルギーになって背中を押してくれるような作品です。ひとつの食事を通して自分の記憶をめぐって、美味しさや幸せや悲しさが押し寄せてきて、それをひっくるめて一歩前に出られる。観てくださる皆様ひとりひとりで見え方が違うと思いますので、感じたまま広めてください」と呼びかけた。(Movie Walker・取材・文/久保田 和馬)