U-22ブラジル代表戦のU-22日本代表のフォーメーション。3-4-2-1の布陣で臨んだ。

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[国際親善試合]U-22日本代表3-2U-22ブラジル代表/ブラジル・レシフェ/10月14日

 ブラジルを敵地で撃破する大金星を挙げたU-22日本代表。果たして、そのパフォーマンスはいかなるものだったのか。現地取材を行なった記者がU-22日本代表のチームと選手個々の出来を評価する。

【U-22日本代表・総評】
6.5
 序盤から押し込まれ続け、PKによって失点した時には大量失点も覚悟したが、大崩れせずに粘り強く対応し、徐々に流れを掴み取った。とりわけ後半は、ボールを動かして相手のプレスをかわし、縦パスから一気に形成をひっくり返すなど、狙いとした攻撃が何度か見られた。無得点に終わった9月の北中米遠征の反省から、チーム全体としてミドルシュートの意識が高かったのも良かった。

【個人採点・寸評】
GK
1 大迫敬介 6
開始早々、キックを相手にブロックされ、あわや失点のミスを犯すも、後半は好セーブを連発して、チームをピンチから救った。

DF
2 立田悠悟 6
終了間際のPK献上は不運。身体を張って防いだり、鋭い縦パスを入れたりして攻守に貢献していたが、3バックの統率に関しては改善の余地あり。

4 町田浩樹 5
中山と連係して相手を挟み込んだり、ビルドアップや持ち運びでうまさを見せていただけに、足の裏を見せたタックルはいただけない。

15 渡辺 剛 5.5
開始15分ほどはプレーが安定せず、PKを献上したハイキックも軽率だった。だが、時間が経過するごとに落ち着きを取り戻した。

MF
3 中山雄太 7 MAN OF THE MATCH
ボールをシンプルに散らし、フィジカルコンタクトでも負けなかった。そして、強烈なスーパーミドル。低調だったコパ・アメリカでの汚名を返上した。

5 杉岡大暉 6.5
前半は対面のアントニーのスピードに翻弄されたが、後半はタフに上下動を繰り返した。高精度のクロスもゴール前に放り込んだ。

8 田中 碧 7
思い切りの良い2発のミドルシュートでチームを勝利に導いた。ただし、自身が認めていたようにボールロストなどのミスも多かった。
MF
10 三好康児 5.5(87分OUT)
前半、押し込まれる遠因となるパスミスを繰り返した。後半は多くのチャンスに絡んだが、74分のヘディングシュートは決めたかった。

20 食野亮太郎 6.5
力強くボールを運び、臆せず仕掛ける姿勢が光った。渾身のシュートを何度かDFにぶつけたが、あれが枠に飛ぶようになれば、もっと驚異になる。

21 橋岡大樹 6.5
1対1における粘り強く丁寧な対応と、空中戦での強さが光った。終盤には3バックの右に入り、相手に付け入る隙を与えなかった。

FW
9 小川航基 5.5
後半はカウンターの急先鋒として何度もゴールに迫ったが、試合強度の高い前半、ほとんどボールを収められなかった。

交代出場
DF
22 菅原由勢 −(87分IN)
町田の退場にともない、試合終盤に急きょ投入。右ウイングバックに入って身体を張り、チームの逃げ切りに貢献した。

監督代行
横内昭展
6.5
短いトレーニング時間の中で攻撃的な姿勢をチームに植え付けた。勝負にこだわって、テストの選手交代を控えたのも良かった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●飯尾篤史(スポーツライター)