警察や個々のクライアントから舞い込んでくる捜査依頼の中から、自分が興味のある事件だけを請け負うフリーランスの犯罪捜査コンサルタント・誉獅子雄(ディーン・フジオカ)と精神科医・若宮潤一(岩田剛典)のコンビが、謎多き難事件に挑む。

サー・アーサー・コナン・ドイルが生み出した探偵小説「シャーロック・ホームズ」シリーズには、わずかに言及されながら詳細が語られず、全貌が明らかでない「語られざる事件」がいくつもある。それらをモチーフに、令和の東京を舞台にオリジナル映像化した。

大学病院の医師が転落死した事件で知り合い、ひょんなことから同居することになった誉と若宮に、警視庁捜査一課の警部・江藤礼二(佐々木蔵之介)から連絡が入った。女性が新宿駅で急行列車に轢かれて死亡した事件の捜査への協力依頼だ。第2話は「ダーリントンの替え玉事件」をモチーフにしている。

轢死体の女性は運転免許証とは別人だった・・・本人はどこにいるのか

轢死した女性は「高橋博美」名義の運転免許証や銀行キャッシュカード、美容院のメンバーズカードなどを所持していたが、まったくの別人だった。遺体はだれなのか。高橋博美はどこでどうしているのか。

誉と若宮は、過去に博美が巻き込まれたトラブルの弁護を担当した弁護士・青木藍子(菅野美穂)に会いに行く。青木は社会的弱者の側に立って、グループワークなどの活動を続けていて、「聖女」と呼ぶ者もいた。しかし、「依頼を受けた方のことは常に心配しています」と、自分を演じすぎる青木の言動に、誉は疑念を抱いた。

事務所のアルバイト・河本美沙(岸井ゆきの)の様子にも、不審なものがある。かつて青木のクライアントだった女性・山下佐和子(三浦透子)の言動も不可解だ。河本も山下も都会の片隅で息を潜めて生きる孤独な女性で、事件のカギを握っていた。

謎解きヒントはすべて提示される正統ミステリー

いよいよ天才・誉と聖女・青木の直接対決だ。「不謹慎なゲームに付き合う気はないわ」とかわす青木に、誉は「この世で起こることはゲームだって思っているぐらいがちょうどいいんじゃない?」と挑発する。

謎解きのヒントはすべてドラマに提示さるので、視聴者も一緒に謎を解く楽しさを味わうことができる。もはやコメディーの域に達しているフジオカの突き抜けたキザぶりも愉快だ。(2019年10月14日よる9時放送)      寒山