北海道コンサドーレ札幌が初のルヴァン杯決勝進出

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[10.13 ルヴァン杯準決勝第2戦 札幌1-0G大阪 札幌ド]

 ルヴァンカップ準決勝の第2戦が13日に行われ、札幌ドームでは北海道コンサドーレ札幌とガンバ大阪が対戦。前半をスコアレスで折り返した試合は、後半31分にFW鈴木武蔵のゴールが生まれた札幌が1-0の完封勝利。2試合合計2-2ながらもアウェーゴールで上回って準決勝を突破した札幌は、26日に埼玉スタジアムで行われる決勝で、鹿島対川崎Fの勝者と対戦する。

 4日のJ1第28節(G大阪が5-0で勝利)、そして9日のルヴァン杯準決勝第1戦(G大阪がホームで2-1の勝利)から続く“3連戦”の最終戦。クラブ史上初のルヴァン杯決勝進出を狙う札幌は第1戦から先発1人を入れ替え、FWジェイらを先発起用。一方、3年ぶりの決勝進出を目指すG大阪は先発の入れ替えはなく、第1戦と同じ11人がスターティングメンバーに名を連ねた。

 勝ち上がるにはゴールが必要な札幌は前半18分、ハーフウェーライン付近でボールを受けたMF荒野拓馬が自ら持ち込んでPA外から右足シュートを放つが、GK東口順昭の守備範囲に飛んでしまう。さらに同30分にはDF福森晃斗が直接FKでゴールを脅かしたものの、壁を抜けたボールはポストを叩いてネットを揺らすには至らなかった。

 すると前半34分にG大阪をアクシデントが襲い、負傷したFW宇佐美貴史がプレー続行不可能と判断されてFWパトリックとの交代を余儀なくされた。同36分にはG大阪がゴールを脅かすが、MF倉田秋とのパス交換でPA内まで侵入したFWアデミウソンのシュートは枠上に外れてしまった。

 0-0のまま後半を迎えると、同3分にMF菅大輝のパスをFW鈴木武蔵がPA内でフリーで受けようとするが、ファーストタッチが大きくなってしまい、距離を詰めた東口にクリアされてしまう。すると同12分に札幌ベンチが動き、MF白井康介に代えてMFルーカス・フェルナンデスをピッチへと送り込まれる。

 後半14分にはMF井手口陽介のスルーパスから右サイドを駆け上がったアデミウソンがPA内まで持ち込んで右足シュートを放つが、好反応を見せたGK菅野孝憲に阻まれてしまう。さらに同19分には井手口がミドルレンジから狙うも、枠を捉えたシュートは菅野に弾き出されてしまった。

 すると後半31分に札幌が先制に成功する。センターサークル内でジェイからパスを受けた鈴木がドリブルを開始。PA手前まで運んで右足を振り抜くと、勢いよく飛び出したボールはDF菅沼駿哉の股を抜き、一直線にゴールネットに突き刺さってスコアを1-0とした。2試合合計2-2とした札幌は、アウェーゴールで上回る状況となった。

 2試合合計で逆転を許したG大阪は後半34分にMF矢島慎也に代えてMFマルケル・スサエタ、同40分にアデミウソンに代えてFW渡邉千真を投入して状況を変えようと試みるが、最後まで札幌ゴールをこじ開けられず。1-0の完封勝利を収めた札幌がクラブ史上初の決勝進出を決めた。