【新作まとめ】『ウィッチャー』『モンスターハンター』『HALO』...ゲーム人気からのドラマ&映画化ブーム到来!?

写真拡大 (全2枚)

ポスト『ゲーム・オブ・スローンズ』として期待の高い海外ドラマ『ウィッチャー』の配信が年内に予定されていますが、同作のようにゲームで人気が出た作品のドラマ化や映画化が近年次々と発表されており、一つのブームが来ているんじゃないでしょうか。ということで、今回はその中でも期待の新作をご紹介しようと思います!

ドラマ化は意外と少ないが徐々に変化も...


ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の『バイオハザード』シリーズ、アンジェリーナ・ジョリー、アリシア・ヴィカンダーを主演に迎えて製作された『トゥームレイダー』シリーズ、ライアン・レイノルズがピカチュウの声を演じた『名探偵ピカチュウ』など、人気俳優が出演してヒットした、ゲームから人気の出た映画作品は今までも多くありました。

それに対してドラマシリーズにおいては、『XIII』『DEFIANCE/ディファイアンス』のような大ヒットとまでは言えない佳作が多かったのですが、『ウィッチャー』の登場でそこに大きな変化が起こりつつあるように思えます。ちなみに、『13 XIII』の原作はバンド・デシネ(フランス、ベルギーの漫画)、『ウィッチャー』の原作は小説なので、このコラムではあえて"ゲーム原作"という言葉を避けています。

AAAゲームタイトルは実写化と相性バッチリ!


そもそも、ドラマや映画の実写化作品は、特に漫画やアニメを原作としたものだと違和感バリバリということが多いのですが、近年のいわゆるAAAゲームタイトル(3Dモデルを多用し、多額の予算がかけられているゲーム作品)は、実際の人間をキャプチャーして3Dモデルを製作することが多いので、見た目からも実写化に向いているように思えます。

特に、2014年に発売されたゲーム「コール オブ デューティ アドバンスド・ウォーフェア」にケヴィン・スペイシーが本人の姿そのままのCGモデリングで登場して大きな話題となったのは、記憶に新しいところかと思います。その後も3Dモデルと声でゲームにハリウッドスターが出演する流れは加速しており、2019年11月発売予定の「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」にはノーマン・リーダスやマッツ・ミケルセンが出演しますし、『ウィッチャー』のゲームを開発した会社が2020年4月発売予定としている「サイバーパンク2077」では、キアヌ・リーヴスの出演をゲームの祭典「E3 2019」でサプライズ発表して世界的なニュースとなっていました。

▼「DEATH STRANDING(デス・ストランディング)」2019トレーラー(日本語音声)


▼「サイバーパンク2077」(日本語吹替版シネマティックトレーラー)


CGキャラクターにハリウッドスターたち本人をキャプチャして登場させる手法が一般的になりつつある今、ゲーム人気からの実写化の話題が続いているのも一つの理由かもしれません。

ここからはその中でも期待の新作をご紹介します。

ポスト『ゲーム・オブ・スローンズ』!?ドラマシリーズ『ウィッチャー』

Netflixで2019年後半配信予定のオリジナルドラマ『ウィッチャー』。モンスターから人々を守ることを生業とする異能力者"ウィッチャー"の中でも凄腕のゲラルトの活躍を描くダーク・ファンタジーです。主演にヘンリー・カヴィル(『マン・オブ・スティール』)、監督はアリク・サカロフ(『ゲーム・オブ・スローンズ』)とシャーロット・ブランドストーム(『アウトランダー』)。

その重厚なファンタジーの世界観や設定から、ポスト『ゲーム・オブ・スローンズ』なんて呼び声も高い本作。原作はポーランドの作家アンドレイ・サプコフスキによるファンタジー小説シリーズで、ゲーム版が製作される前の2002年に母国でドラマ化されています。ですが、世界的な注目を集めるようになったのは、同じくポーランドのゲーム会社CD Projektが2015年に発売したゲーム「ウィッチャー3 ワイルドハント」の世界的ヒットがあったからこそでしょう。

このゲーム「ウィッチャー3」ではゲラルトの声を山路和弘さん、ゲラルトの最愛の女性イェネファーの声を田中敦子さんという、海外ドラマファンおなじみの声優が務めていました。ゲラルトの声は山路さんじゃないとイヤだというファンも多いはずですが、今回のNetflix版はゲーム版より前の時代となる原作小説の時代を描いているようで、若いゲラルトやイェネファーの声を誰が吹き替えるのか気になるところです。

ミラ・ジョヴォヴィッチがひと狩りしちゃう!? 映画『モンスターハンター』

この投稿をInstagramで見る

Monster Hunterさん(@monsterhuntergame)がシェアした投稿 -


2020年9月全米公開予定の映画『モンスターハンター/Monster Hunter(原題)』は、巨大なモンスターを退治するハンターたちの戦いを描くアクション大作。出演はミラ・ジョヴォヴィッチ、監督はポール・W・S・アンダーソンという映画『バイオハザード』シリーズのコンビ。共演者に、タイのアクション俳優トニー・ジャー(『マッハ!』『トリプルX:再起動』)の名前もあります。

原作は、CAPCOMが今も新作を作り続けているハンティングアクションゲーム「モンスターハンター」シリーズです。巨大なモンスターとの迫力あるバトルが売りのゲームシリーズなので、やはり大スクリーンで映像を楽しめる映画化向きの作品だと思います。

シェルドンたちもハマった!ドラマシリーズ『HALO』

この投稿をInstagramで見る

Haloさん(@halo)がシェアした投稿 -


2021年初めに米Showtimeで放送予定のドラマシリーズ『HALO』は、宇宙を舞台に超兵士"スパルタン"のマスターチーフが、人類と対立する異星人連合コヴナントと激闘を繰り広げるファースト・パーソン・シューティング(FPS)ゲームの実写化。主人公マスターチーフ役はパブロ・シュレイバー(『アメリカン・ゴッズ』)で、製作総指揮を務めるのはスティーヴン・スピルバーグ。

TVムービーなどで映像化は今までもされていますが、TVでのドラマシリーズ化は今回が初。マイクロソフト原作のゲーム版は宇宙規模の壮大なドラマとSFアクションを描き、FPSのカジュアル化を成功させたことで大ヒットシリーズとなっています。特に北米での人気はすごいものがあり、ドラマ『ビッグバン★セオリー』や『SCORPION/スコーピオン』の中で登場人物が作品の話をしたり、ゲーム画面が映っていたりしています。

ちなみに、ゲームシリーズの日本語版でマスターチーフの声を担当されているのは谷昌樹さん(一部作品では、小山力也さんが担当)。そんな谷さんは『SCORPION』のケイブ・ガロの声も担当されています。筆者は同作の日本語監修を担当させていただいたこともあって、当該作品の吹替収録の現場を見学していたのですが、『HALO』のゲーム画面が登場した時に「マスターチーフがそこにいるんだけど!」と一人ニヤニヤしていました(笑)

FPSの金字塔がいよいよ映画化!『コール オブ デューティ』


2019年撮影予定ながら公開日はまだ未定となっている映画といえば、アクティビジョン・ブリザードのFPS作品として多くのシリーズを輩出し、世界的人気を誇るゲームシリーズ「コール オブ デューティ」の映画化です。

この投稿をInstagramで見る

Call of Dutyさん(@callofduty)がシェアした投稿 -


アクティビジョン・ブリザードの映画部門アクティビジョン・ブリザード・スタジオが製作する映画版は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のような映画シリーズとして企画されています。第二次世界大戦からベトナム戦争、現代戦、近未来などの戦争や紛争をシリーズで描いてきたゲームシリーズだけに期待したい展開です。

ただ、1作目となる映画版の公開日やキャストはまだ発表されておらず、監督はステファノ・ソッリマ(『ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ』)と交渉中で、続編にMCU作品の『ブラックパンサー』の脚本家ジョー・ロバート・コールが脚本に参加することが発表と、まだまだ謎が多い作品となっています。

今度はドラマでサバイバルだ!『バイオハザード』

ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の映画版『バイオハザード』はシリーズ第6作『バイオハザード:ザ・ファイナル』で完結しましたが、Netflixが『バイオハザード』のドラマシリーズを計画中と米Deadlineが報じました。

「モンスターハンター」と同じく、CAPCOMによる大人気サバイバルホラーゲーム「バイオハザード」シリーズが元である本シリーズ。Netflixは映画シリーズを手掛けたコンスタンティン・フィルムと提携して製作を予定しているとのことですが、ドラマシリーズのショーランナーやストーリーなどの発表はまだありません。

トム・ホランドがトレジャーハンターに!?映画『アンチャーテッド』


2020年12月全米公開予定の映画『アンチャーテッド/Uncharted(原題)』。米ソニー・ピクチャーズが製作を担当し、トレジャーハンターのネイサン・ドレイクこと"ネイト"の冒険を描く本作。

この投稿をInstagramで見る

Can't really wait for this #UNCHARTED The Movie ????

UNCHARTED STORYさん(@uncharted.4)がシェアした投稿 -


原作は米ノーティードッグ開発でソニー・コンピュータエンタテインメントにより発売されている同名のゲームシリーズです。映画『インディ・ジョーンズ』シリーズのようなトレジャーハンターの冒険活劇をゲーム化し、「PLAYする映画」とのキャッチコピーがそのままズバリというゲーム内容により数多くの賞を受賞。世界的大ヒットとなりました。

「PLAYする映画」というゲームの映画版で若き日のネイトを演じるのはトム・ホランド(『スパイダーマン:ホームカミング』)という期待の持てる作品ですが、監督に就任していたショーン・レヴィ(『ストレンジャー・シングス 未知の世界』)が2018年に降板、後を継いだダン・トラクテンバーグ(『ブラック・ミラー』)も2019年に降板と製作は難航中のようです。

女子高生の青春を描くSFアドベンチャー「ライフ イズ ストレンジ」が実写化予定


フランスのDontnod Entertainmentが開発し、スクウェア・エニックスが販売している「ライフ イズ ストレンジ」。アメリカ・オレゴン州の架空の田舎町を舞台に、主人公のマックスとその親友クロエという10代の女の子二人が経験する不可思議な現象と青春を描いたアドベンチャーゲームです。

この投稿をInstagramで見る

Life is Strangeさん(@lifeisstrangegame)がシェアした投稿 -


実写ドラマシリーズ化が予定されていますが、ここに挙げた他の作品に比べると知名度は劣るかもしれません。しかし、世界的に評価が高く、まるで海外ドラマをプレイしているかのような映像演出と珠玉のBGMの数々、たなか久美さんとLynnさんによる吹替も最高なので、ぜひ海外ドラマファンにはプレイしてもらいたいゲームでもあり、個人的に期待大の実写化予定作品でもあります。

あのデザイン騒ぎからどうなる??映画『ソニック・ザ・ムービー』


2020年2月に公開予定の『ソニック・ザ・ムービー』。セガの人気アクションゲーム『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のキャラクターで、任天堂のマリオと並ぶほどの人気を誇る音速のハリネズミ"ソニック"が主人公として3DCGモデルで登場します。

ですが、期待というのはちょっと違っていまして...。公開されたソニックのデザインがあまりにもリアルというか"コレジャナイ"感爆発で、ファンからの抗議殺到によりデザインが変更になってしまうという大騒動が発生。公開日も当初の2019年11月から延期され、日本では2020年5月の封切りとなってしまったのです。


『名探偵ピカチュウ』でもポケモンたちの3DCGモデリングが発表された時に賛否両論ありましたが、『ソニック・ザ・ムービー』は良い意味でも悪い意味でも"期待"という言葉がピッタリだったりします。予告編に登場している悪役のドクター・エッグマンを演じるジム・キャリーは高評価なだけに、できれば炎上騒ぎを払拭する面白い映画になってほしいのですが...。

この他にも、映画『アサシン クリード』のゲームを製作しているフランスのユービーアイソフトによる「ディビジョン」や「レインボーシックス」シリーズのトム・クランシーによる同名原作、「デス・ストランディング」を開発している小島秀夫監督の代表作「メタルギアソリッド」、エピックゲームズの「ギアーズ オブ ウォー」などの映画化も控えており、新たなムーブメントになるかもしれないゲーム人気からの実写化にぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

Photo:『トゥームレイダー ファースト・ミッション』
(C) 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC.
『名探偵ピカチュウ』
(C) 2019 Legendary and Warner Bros. Entertainment, Inc. All Rights Reserved.
(C) 2019 Pokemon.
『ウィッチャー』
(C)Netflix. All Rights Reserved.『バイオハザードIV アフターライフ』
(C)FAMOUS
『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』
(C) Warner Bros. Entertainment Inc.