もっと点が取れた(C)Norio ROKUKAWA/office La Strada

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釜本邦茂【ズバッと言わせてもらう!】

6点大勝も喜べず…森保Jがモンゴル戦で得た“2人の収穫”は

 大相撲とエライ違いやな。そんなことを思いつつ、カタールW杯アジア2次予選の日本代表―モンゴル代表戦を見た。

 モンゴル勢が席巻している大相撲では、日本人力士が<胸を借りる>格好だが、サッカーの場合はまったく逆だ。モンゴルのFIFA世界ランキングが183位って、さすがにこういう順位の国になると専守防衛のみ。連動性のある守備だったり、攻撃系選手とのコンビプレーだったり、堅守からの鋭いカウンター攻撃だったり、そうした部分がまったくの未整備に終わっている。

 FIFAランク100オーバー組でも、回数は少ないにしても、鋭いカウンター攻撃がツボにハマり、相手選手を浮足立たせることもある。

 しかし、モンゴルはシュートの1本も打てなかった。そもそもシュートにつながるまでの<攻撃の組み立て>が皆無なのだから日本選手に何の脅威も与えられず、むなしく日本を去っていった。

 しかしながら! モンゴルとのレベル差を考えると、前半だけで5、6点は決めて相手選手の戦意を喪失させ、後半は余裕を持って大胆な選手交代と斬新な試合運びを実践してほしかった。

 モンゴル戦で何度か残念なシーンを見かけた。サイドからグラウンダーのクロスが入る。しかし、誰ひとりとして待ち構えておらず、ボールは無情にもタッチラインを越えて出てしまう。非常にわびしい光景である。

 今の代表選手は<言い争い>をしないのだろうか? パスを出した選手が悪いのか? 待ち構えて決めきれなかった選手が悪いのか? 少しくらいは感情的になってもいいから、とことん膝を突き合わせて話し合い、次の試合につなげてもらいたいものだ。

(釜本邦茂/日本サッカー協会顧問)