<かねひで美やらびオープン 最終日◇12日◇かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄県)◇6594ヤード・パー72>
ステップ・アップ・ツアー第18戦「かねひで美やらびオープン」最終日は、首位と2打差の3アンダーからスタートした但馬友が逆転勝利。うれしいステップ・アップ・ツアー初優勝を飾った。
ついに初優勝 但馬友の副賞は何?【写真】
竹内美雪、岩橋里衣と最終組でラウンドした但馬は、前半9ホールを2バーディ・ノーボギーとし、単独首位に浮上。12番でトータル6アンダーまで伸ばすが、続く13番からの連続ボギーで、田辺ひかりに1打リードを奪われてしまう。それでも、終盤をパーで乗り切り、トータル4アンダーで接戦を制した。
「今週は集中力を保ってプレーできました。強い風のなかでも焦らなかった」と但馬。ハイライトは終盤の17番パー3。ティショットをグリーン左のバンカーに入れ、リカバリ―ショットは寄らず、5メートルのパーパットを残す。傾斜のすぐ上にに切られたカップに苦戦末宇選手が続出するなか、ダブルボギーもあり得る展開だったが、見事なパーセーブで勝利を手繰り寄せた。
今季はQTランキング38位で、前半戦はレギュラーツアーを戦ったが、自身の開幕戦となった「ヨコハマタイヤPRGRレディス」から8試合連続予選落ちを喫するなど、初の本格参戦で、思うような結果は残せなかった。
「サロンパスカップで初めて予選を通過しましたが、その試合の初日の朝は、体が元気なのに息が詰まって車から降りられなかったんです。オフにしっかり練習してきて、自信満々でシーズンインしたのに打ちひしがれた。理想とする目標と現実が食い違っていたんだと思います。シード獲得、年間3000万円獲得…、現状では難しいと心ではわかっているのに、“そこまでやらないとダメだ!”と自分を追い詰めていました」
それでもレギュラーツアーでの経験は大きな刺激になった。「書いているノートの内容が濃くなりましたし、(宮里)藍さんとお話させていただく機会があって“(自分の)いいところをもっと褒めたほうがいいよね”と言ってもらったり。トップの選手たちのプレーを見ることができたので、いまとなってはつらい時期ではないです」。
先週は地元・大分開催の「フンドーキンレディース」で首位タイで最終組を迎えるも逆転負け。「2戦連続の最終日最終組で早々に脱落したらトラウマになるかもって思ったりして寝つけなかったです」と緊張感を持って挑んだなかで、すぐさまリベンジを果たせたのは成長の証。「自分は“弱い”と思っていますけど、初めてこれまでやってきたことを信じてプレーすることができたと思う。きょうは成長できました。もっと自信を持ってやりたいですし、強い選手になれるように頑張ります」。これからも信じられる自分を作るために努力を重ねる。
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