ドコモの冬春モデルは5機種だけ。5G対応モデル追加の可能性は!?

写真拡大 (全19枚)

NTTドコモが10月11日に、2019〜2020年の冬春モデルを発表しました。スマートフォンは、ハイスペックモデル(高価格帯)が3機種と、スタンダードモデル(低価格帯)が2機種の計5機種。5月に発表された夏商戦向けのスマホは9機種だったので、今季はかなり絞り込んだラインナップといっていいでしょう。


 

■Sペンが劇的に進化した「Galaxy Note10+」

冬商戦の先陣を切って、10月18日に発売されるのは「Galaxy Note10+」。サムスン電子製の大画面スマホ「Galaxy Note」シリーズの最新モデルです。ドコモオンラインショップでの価格は11万160円(税別)。

約6.8インチの有機ELディスプレイを搭載し、ベゼルが細く、フロントパネルのほとんどがスクリーンという先進的なデザインを採用。その広いスクリーンに、付属のSペンで文字を書いたり、絵を描いたりできます。

▲約6.8インチの大画面を搭載しているが、ベゼルが細いので、片手でも無理なく持てる

▲Sペンを抜き出すと、Sペン専用のメニューが表示。すぐにメモを書ける「ノート」が起動するようにも設定可能

紙にボールペンやサインペンなどで書いているような書き心地はそのままに、手書きした文字をワンタップでテキストに変換できる機能も追加。そのテキストをWordファイルに変換して、他のユーザーと共有することもできます。ドコモ版だけのメリットとして、カレンダーに手書き入力ができる「手がき手帳」というアプリもプリインされています。

▲手書きの文字を一瞬でテキストに変換できる機能は超便利。もちろん、日本語も認識する

Sペンには、本体から離れた場所でカメラを起動したり、シャッターを操作したりできる機能がありますが、新モデルではビデオ撮影時に、Sペンを回転させてズームアップする機能も追加されていました。

メインカメラは超広角(約1600万画素)+広角(約1200万画素)+望遠(約1200万画素)のトリプルカメラ。CPUは、現行機種向けでは最高峰といえるSnapdragon 855を搭載。RAMは12GB、ROMは256GBというパワフルな仕様です。4300mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、電池持ちも安心です。

▲カラバリは、オーラホワイトとオーラブラックの2色

 

■Xperia 1よりも人気が出そうな「Xperia 5」

ソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia 5」は、11月1日に発売される予定。ドコモオンラインショップでの価格は7万9920円(税別)です。6月に「Xperia 1」というフラッグシップモデルが発売されましたが、Xepria 5は、Xperia 1よりもひと回り小さく、スペックも若干抑えたモデルになります。

▲横幅は約68mmとスリムなので、片手でも操作しやすいことがメリット

▲PlayStation 4のワイヤレスコントローラー 「DUALSHOCK 4」に接続して、ゲームを楽しむことも

Xperia 1は約6.5インチで、画面アスペクト比が21:9の4K(3840×1640ドット)ディスプレイを搭載しています。新たに発表されたXperia 5は、同じ21:9ながら、約6.1インチ(2520×1080ドット)へとサイズダウンしました。画面が小さくなった結果、ボディ幅は約68mmとなり、片手でも操作しやすいサイズに。1よりも5を好む人も多いのではないかと思います。

▲カラバリは、ブルー、ブラック、グレー、レッドの4色

1と5は、実はディスプレイ以外の性能の差分は少なく、CPUがSnapdragon 855で、RAMが6GB、ROMは64GBという構成は両モデル共通。標準(約1220万画素)+広角(約1220万画素)+望遠(約1220万画素)というトリプルカメラのスペックも同じ。ただし、画像センサーが異なるため、960fpsのスーパースローモーションはXperia 1のみが対応で、Xperia 5では楽しめないとのこと。逆に、それ以外は、ほとんど機能に差はないと思ってよさそうです。

 

■パワフルなのに驚くほど軽い「AQUOS zero2」

シャープ製の「AQUOS zero2」は、約6.4インチの有機ELディスプレイを搭載。CPUがSnapdragon 855で、RAMは8GB、ROMは256GBというハイスペックモデルながら、重さは約140gになる予定です。

▲手にしただけで軽さを実感。長時間のゲームプレイや映画鑑賞などに向いている印象。ディスプレイには指紋センサーを内蔵

AQUOS zero2は、240Hzのリフレッシュレートを実現したこともセールスポイント。リフレッシュレートとは、ディスプレイの書き換え頻度を表す単位。AQUOS zero2は、前モデルの「AQUOS zero」(ドコモからは発売されていない)の2倍にあたる毎秒120回の書き換えが可能。さらに各フレームの間に黒い画面を挿入することで240回の書き換えを実現しています。タッチレスポンスの精度も向上するため、ゲームを存分に楽しみたい人は、その恩恵を受けられるでしょう。

▲高速でディプレイを連打して、何回認識するかというデモンストレーション

▲ストップウォッチで10秒計測して、タップの認識回数を比較した結果。従来モデルのAUOS R2は「64回」だったが、AQUOS zero2は「118回」という結果に

AQUOS zero2の発売は2020年に入ってからになる見通しですが、最新のAndroid 10を搭載して発売されることが決まっています。価格は8万円台(税込)になる見通しです。

▲カラバリは、アストロブラックとミスティホワイトの2色。カメラは広角(約2010万画素)+標準(約1220万画素)のダブルレンズ

 

■なんと1万9440円(税別)で買える「Galaxy A20」

今回発表された5機種の中で、最も安いのがサムスン電子製の「Galaxy A20」です。11月1日発売で、ドコモオンラインショップでの価格は1万9440円(税別)です。

▲新機種のハンズオン会場でGalaxy A20の安さをアピールする、NTTドコモの吉澤和弘社長

これだけ安いと、機能を控えめにした初心者向けモデルと思うかもしれませんよね。でも、そんなことはないんです。そこそこ使えるスペックを備えています。約5.8インチ(1560×720ドット)の液晶ディスプレイを搭載し、カメラは背面が約800万画素で、前面が約500万画素。最大1.6GHzのオクタコアCPUを搭載し、RAMは3GB。バッテリーは3000mAhで、防水・防塵にも対応。いろいろなアプリを使い倒したい人には不向きですが、ブラウザやSNSなどをメインに使うライトユーザーなら不便を感じることはないかも。

▲横幅が約71mmで、重さが約151g。指紋センサーは搭載していないが、顔認証を利用できる

初心者やシニア、キッズなどに便利は「かんたんモード」に切り替えることができ、ネットにつながらない状況でもラジオが聴ける「radiko+FM」アプリもプリインされています。

▲「かんたんモード」に切り替えた状態。いかにもシニア向け、という感じではなく、誰でも利用できそう

▲カラバリは、レッド、ホワイト、ブラックの3色

 

■コスパを重視する人にオススメ「AQUOS sense3」

2017年11月に発売された初号機以来、出せばヒットという人気モデルとなっている「AQUOS sense」シリーズの最新モデルも発売されます。

シャープ製の「AQUOS sense3」は11月上旬発売予定で、ドコモオンラインショップでの予定価格は2万8800円(税抜)。約5.5インチ(2160×1080ドット)のIGZOディスプレイを搭載し、背面には標準(約1200万画素)+広角(約1200万画素)のデュアルカメラ。4000mAhの大容量バッテリーで、電池が長く持つことも魅力です。

▲省電力に優れたIGZOディスプレイを搭載。最近のスマホの中では、かなりコンパクト

CPUはSnapdragon 630(最大2.2GHz)で、RAMは4GB、ROMは64GBと、先述のGalaxy A20を上回るスペックを備えています。端末代はできるだけ抑えたいが、機能や性能には妥協したくないという人には、もってこいの1台です。

▲カラバリは、ライトカッパー、ブラック、シルバーホワイト、ディープピンクの4色。ディープピンクはドコモだけの限定色

 

■2020年春には5Gスマホも登場!?

ドコモは、昨年の冬春モデルでは、Googleの「Pixel 3/3 XL」もラインナップに加えました。その後継モデル「Pixel 4」がまもなく発表されそうですが、ドコモが取り扱うかどうかについての言及はありませんでした。「今のところ、冬春モデルを追加する予定はない」とも話していたので、年内に追加モデルが発表される可能性は少なそうです。

しかし、ドコモは現在、5G(第5世代移動通信方式)のプレサービスを実施中で、2020年春に商用サービスを開始することを発表済みです。2020年を迎えてから、5G対応の新モデルが発表されることは間違いないでしょう。

>> NTTドコモ

 

(取材・文/村元正剛)

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。