ボーイング787初号機が目玉のテーマパーク、中部空港「フライト オブ ドリームズ」が開業1周年。なぜ中部空港に、そうした「歴史的な機体」があるのでしょうか。「ドリームリフター」シミュレーターも導入されます。

ボーイング787型機の実物を展示したテーマパーク

 中部国際空港(セントレア)が運営するテーマパーク「FLIGHT OF DREAMS(フライト オブ ドリームズ)」が 10月12日(土)、開業1周年を迎えました。

「フライト オブ ドリームズ」は、飛行機の展示と商業施設を組み合わせた世界的にも類を見ないユニークな施設といい、「目玉」は、ボーイング787型機(機番:ZA001)の実機展示です。


「フライト オブ ドリームズ」に展示されているボーイング787型機の初号機(2019年10月10日、乗りものニュース編集部撮影)。

 この機体は、ボーイング787型機の初号機。飛行試験を終えたのち、中部空港に寄贈されたものです。実は日本の中部地方とボーイングのあいだには、「深い関係」があります。

ボーイング787型機は「里帰り」

 飛行機の製造は、さまざまな国の企業でつくられたパーツを航空機メーカーで組み立てることが多いのですが、特にボーイング787型機は、そのおよそ35%が中部地域で製造されたパーツ。主翼は三菱重工、川崎重工、スバルの3社が製作しており、787型機の特徴である複合材料の素材も、東レがボーイングと共同開発したものです。

 飛行機の製造は、さまざまな国の企業でつくられたパーツを航空機メーカーで組み立てることが多いのですが、特にボーイング787型機は、そのおよそ35%が中部地域で製造されたパーツ。主翼は三菱重工、川崎重工、スバルの3社が製作しており、787型機の特徴である複合材料の素材も、東レがボーイングと共同開発したものです。


「フライト オブ ドリームズ」ボーイング787型機を後ろから(2019年10月10日、乗りものニュース編集部撮影)。

 中部地方でつくられた787型機のパーツは、「ジャンボ」ことボーイング747型機をベースに開発された大型貨物機「ドリームリフター」で、アメリカのシアトルにあるボーイングの工場へ送られます。

 このことから中部地方に「里帰り」するという意味合いで、ボーイングから787型機の初号機が贈られたのです。

ボーイング・ジャパン社長「シアトルのよう」 スペシャル企画も

「フライト オブ ドリームズ」は地上4階建てで、1階にはボーイング787型機のフライトシミュレーターや、シアトルにあるボーイングのエバレット工場の模擬体験ができる施設などがあります。また1時間に2回、実機と館内空間を組み合わせたショーも開催。4階の観覧エリアで、その光景を上から見渡せます。


ボーイング787型機を使ったショーの様子(2019年10月10日、乗りものニュース編集部撮影)。

 2階と3階は、ボーイングの工場があるシアトルの街並みをイメージしたという商業エリアを設置。フードコートでは、シアトルで人気の飲食店の味を翼の真下で楽しめるといい、出席したボーイング・ジャパンのウィル・シェイファー社長も「シアトルにいるような錯覚に陥ります」と話していました。

施設のバージョンアップやイベントも計画

「この施設は、中部空港に『来ること』を目的として、楽しんでもらえるよう位置づけています。子どもだけでなく、大人も学習体験でき、誰もが楽しめるような施設を目指していきたいです」(中部国際空港の犬塚力社長)


中央左が犬塚 力社長、中央右がウィル・シェイファー社長(2019年10月10日、乗りものニュース編集部撮影)。

 これから「フライト オブ ドリームズ」は施設をバージョンアップするといい、11月9日(土)には、フライトシミュレーターに大型貨物機「ドリームリフター」が追加。職業体験ができる「エアラインスタジオ」では、従来のCA(客室乗務員)のほか、整備士のプログラムが加わる予定です。

 また、1周年を記念した“スペシャル”なイベントも開催するとのこと。10月18日(金)、19日(土)に「ドリームリフター」の見学ツアー、10月20日(日)にボーイング787初号機の機体をクリーニングするイベント、11月10日(日)に非売品ボーインググッズのオークションが行われます。