56分、酒井の右頬に当たったボールがゴールネットを揺らしたように見えたが、遠藤のゴールとして記録された。写真:金子拓弥(本誌写真部)

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[カタール・ワールドカップ・アジア2次予選]日本 6−0 モンゴル/10月10日/埼玉スタジアム

 2022年カタール・ワールドカップのアジア2次予選、日本代表対モンゴル代表が10月10日に行なわれ、6ー0で日本が大勝を収めた。

 9月10日のミャンマー戦に続いて、酒井宏樹が右SBで先発出場。6得点のうち2得点に絡む好プレーで、チームの勝利に貢献した。

 序盤から相手陣内への果敢な駆け上がりなどで右サイドの攻撃を活性化させていた酒井は、「けっこう(右サイドが)空いていたので」と、積極的に前へ攻め上がりに行ったという。

 ミャンマーの布陣が[4ー1ー4ー1]で相手のサイドハーフとの激しいマッチアップが予想されたが、始まってみると[4ー3ー2ー1]のシステムに。
「マンツーマンになると思っていたので、予想外でした。かなり自分のところにスペースがあったので、割とやりやすくできました」

 そう話すように、日本の先制点となった22分の南野拓実のヘディングシュートでは、右サイドで酒井が起点となり、右サイドハーフの伊東純也へ縦パスを送り、そこから得点が生まれた。

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 また、56分には自身が得点を決めるチャンスも。左CKで中島翔哉がゴール前へ蹴り上げたボールが酒井の顔面に直撃し、ゴールネットへ……行ったようにも見えたが、これは遠藤航のヘディングシュートとして5得点目がカウントされた。

 試合後、惜しくも幻のゴールとなってしまったことを報道陣に問われると、
「航、初ゴールですよね!」と、後輩の代表初ゴールの記念弾を祝福する優しさをみせる場面も。

 酒井は直後の57分に安西幸輝との交代でピッチを後に。
 試合中に古傷の右足首をねん挫し、「酷くならないうちに」と大事を取って自ら交代を申し出たそうだが、「大丈夫です。もう何試合もやっているので」と容態の無事を報告した。

構成●サッカーダイジェスト編集部