長友が称賛したアタッカーは? 写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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[カタール・ワールドカップ・アジア2次予選]日本6-0モンゴル/10月10日/埼玉スタジアム2002
 
 モンゴルを圧倒した試合で、長友が名前を挙げて称賛したのが伊東だった。
 
 4−4−2の右サイドハーフを務めた伊東は、22分に南野のヘッドでの先制弾をお膳立てすると、2−0で迎えた33分にはグラウンダーのクロスで長友のゴールを演出。さらに40分、鋭いクロスで永井の得点も生み出した。アシストでハットトリックを成し遂げた伊東の活躍を、長友はこう評価していた。
 
「やっぱり、あのスピード。チャンピオンズ・リーグも戦っている、高いインテンシティの中で戦っているからこそ、(モンゴル戦みたいな試合で)ああやって違いを生み出せる」
 
 
 やはり、欧州最高峰の舞台であるチャンピオンズ・リーグでの経験は大きな財産になる。過去何度もこの大会に出場している長友の言葉だからこそ説得力がある。
 
「相手も凄いし、レベルの高い試合ができる。その中で自分が自信を持てるようになるんですよ、俺はチャンピオンズ・リーグを戦っているんだぞと。やっぱり、そういう自信を持つことが選手にとっては大きい。メンタル的な部分ですよ」
 
 「能力的な部分がグッと上がるわけではない」とも長友は言う。
 
「サバンナにいる動物と、この辺の近くにいる動物とでは研ぎ澄まされ方が違いますよね。常に狙われる状況にいる動物と、寝ていても襲われない動物とではまったく違う。やっぱり厳しい中でやらないと」
 
 チャンピオンズ・リーグという厳しい環境が伊東のパフォーマンスを引き上げた要因のひとつと長友は考えているようだ。仮にそれが事実ならば、伊東は所属先のヘンク(ベルギー)ここからどう進化を遂げていくのか。楽しみでならない。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)

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