モンゴル戦でチームの5点目をゲット。遠藤にとって約4年3か月越しの代表初得点だった。(C)SOCCER DIGEST

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[カタール・ワールドカップ・アジア2次予選]日本6-0モンゴル/10月10日/埼玉スタジアム2002

 日本代表は10月10日、カタール・ワールドカップ2次予選でモンゴル代表と対戦。6−0で勝利した。

 日本は22分の南野拓実の先制点を皮切りに、ゴールを量産。前半から4点が入る大差のゲームで2ボランチの一角を務めたのが、遠藤航だった。

 遠藤は積極的に中盤のスペースに顔を出してボールを受けては捌き、守備となれば出足の鋭い寄せで、素早くボールを回収。攻守に渡って献身的に働き、チームに程よいバランスをもたらしていた。

「基本的に僕たちがボールを持つゲーム展開で、じゃあどう崩していくか。そこで僕が意識したのは、あまり下がり過ぎないで、しっかり間で受けながら前とのつなぎ役になるようにというところ。(柴崎)岳とのポジショニングは気を付けていました。今日はうまくサイドを崩してクロスから点が入っていたので、そこはしっかり使っていきながらやれていたと思うし、ああいう相手に対しては、クロスというのは有効なので、そこがしっかり決まっていたのは、チームとして良かったです」
 
 そう振り返るように、“舵取り役”として機能した遠藤が、とりわけ大きな存在感を示したのが56分だった。中島翔哉からのCKをヘディングで合わせて、チームの5点目を奪ったシーンだ。

 遠藤は「結構今日はボールが来ていたので、決めたいなと思っていました。ちょっと(酒井)宏樹に当たっていたっぽいですけど、とりあえず僕のゴールになったみたいで良かったです」と笑う。

 これが遠藤にとって、「ずっと取りたいと思っていた」という代表初ゴール。2015年7月から招集されてから約4年3か月。出場21試合にして、ついに念願を叶えた。

 今季は所属のシュツットガルトでは公式戦で出番がなかっただけに、安どの表情を見せたのは当然かもしれない。この得点をきっかけに波に乗りそうな26歳のMFに注目したい。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

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