南野はモンゴル戦で先制ゴールを奪った。(C)SOCCER DIGEST

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[カタール・ワールドカップ・アジア2次予選]日本 6-0 モンゴル/10月10日/埼玉スタジアム2002
 
 モンゴル戦の均衡を破ったのは、南野拓実だった。
 
 22分、伊東純也が右サイドで酒井宏樹の縦パスに抜け出し、クロスを上げる。これに合わせたのは南野。タイミング良くジャンプヘッドで合わせ、見事にネットを揺らした。
 
 その後は29分に吉田麻也、33分に長友佑都、40分に永井謙佑が加点し、前半のうちに4−0。56分には遠藤航、82分には鎌田大地が得点し、6−0で快勝した。やはり、先制点の重みは大きかっただろう。
 
「前半でゴールを奪えたことで、非常に楽な試合展開になったと思います。それは、こういうホームでの戦いでは非常に重要だと思っていました。やっぱり、チームとしても早い時間帯にゴールはひとつ欲しかった、ということは話し合っていました。前半、特に1点が入れば楽になると思っていたので。点が入ったら、今日は2点3点入ったので、それは良かったと思います」
 では、圧巻の6ゴールを決められた要因は何だったのだろうか。南野は「ひとつの重要なポイント」として次のように語った。
 
「クロスが結構上がっていて、それは今日のひとつの攻撃チャンスになるなと感じていた。だから中でどれだけ早く良い準備ができるかとか、クロスに合わせられるかが、ひとつの重要なポイントだと思っていました。だから、それで先制点が生まれたと思います」
 
 たしかに、南野の言う通り、クロスは多く上がっていた。加えて、守備の枚数はいたものの、ゴール前でのモンゴルDF陣は、マークがかなりルーズでもあった。味方と敵の状況を見極め、巧みな動き出しからドンピシャのヘッド。南野の先制点は、コメントにあるような思考力が生んだ、素晴らしいゴールだった。
 
 これで南野は森保体制における通算8ゴールを記録。まだまだ、日本代表の得点源としての活躍に期待ができそうだ。
 
取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)

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