日本代表DF吉田麻也

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[10.10 W杯アジア2次予選 日本6-0モンゴル 埼玉]

 自身にもゴールは生まれた。チームとして32本ものシュートを浴びせ、大量6ゴールを奪った。そして、被シュート数ゼロに抑えての6-0の完封勝利。しかし、日本代表DF吉田麻也は「1試合で評価はできない」と気を緩めることは決してなかった。

 時には6バックとなるだけでなく、フィールドプレーヤー全員が自陣に戻って守備に重心を置いたモンゴル。立ち上がりこそ手を焼いたものの、前半22分にMF南野拓実がゴールをこじ開けるとゴールラッシュが幕を開ける。そして、南野に続いたのが吉田だった。

 前半29分、MF中島翔哉が蹴り出したCKからMF遠藤航がヘディングシュートを放ち、相手GKが弾いたボールに反応したDF酒井宏樹が右足で合わせると、最後は吉田がヘディングで叩き込んでチーム2点目を記録。自身にとって、17年3月28日のロシアW杯アジア最終予選タイ戦以来のゴールとなった。

 さらに前半33分にはDF長友佑都、そして同40分にはFW永井謙佑がネットを揺らして前半だけで4点のリードに成功。後半は同11分にMF遠藤航、同37分にFW鎌田大地が加点して6-0の完封勝利を収めた。「得点をたくさんとれたのは良かったし、早い段階で複数点取れたことで楽になったと思う」と答えつつも、「後半、もう一回4点行けると思っていた。僕も再三チャンスがあったので決め切るところを決めておけば、8-0にはできたと思う」と前半同様にチャンスを作りながらも2点の追加点に終わったことには満足せず。

 そして、被シュート数ゼロでの完封を演じた守備面に関しても、「失点はしなかったけど、1試合1試合では評価はできない。2次予選が終わったときに何点取られているかで評価してもらえればいい」と1試合で一喜一憂することはなかった。

(取材・文 折戸岳彦)