台風19号は12日(土)夜に東海、関東上陸か三連休は広域災害に警戒

2019/10/10 16:15 ウェザーニュース

大型で猛烈な勢力の台風19号(ハギビス)は10日(木)15時現在、小笠原諸島・父島の南西海上を時速20kmで北に進んでいます。台風の目は依然として明瞭で、巨大な雲の渦の一部が本州の太平洋沿岸に近づいてきました。▼台風19号 10月10日(木)15時 存在地域   父島の南西約410km 大きさ階級  大型 強さ階級   猛烈な 移動     北 20 km/h 中心気圧   915 hPa 最大風速   55 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 75 m/s

12日(土)夜に東海か関東へ上陸見込み

台風は11日(金)朝まで猛烈な勢力を維持し、12日(土)午後に東海沖に達した段階でも中心付近の最大風速は45m/sと非常に強い勢力です。予報円が小さく、12日(土)夜に東海から関東に上陸する可能性が高くなっています。台風の暴風域が広いため、12日(土)の午前中から太平洋側の一部が暴風域に入り、接近前から暴風が吹き荒れます。上陸時も非常に強いもしくは強い勢力を維持するため、広い範囲で危険な荒天に見舞われる見込みです。

広範囲で暴風被害に厳重警戒

広い暴風域を伴ったまま上陸するため、予報円の中心を通った場合は、静岡県や東京都心を含む関東地方の広い範囲で瞬間的に40m/s以上の暴風となり、局地的には先日の台風15号接近時と同等かそれ以上になる60m/s前後の猛烈な暴風が吹くおそれがあります。木の枝などの飛来物により窓ガラスが割れたり、建物の一部損壊、大規模な停電などが発生する危険があります。飛ばされやすいものは屋内へしまうことはもちろん、窓ガラスにテープを張るなどの補強、懐中電灯や備蓄バッテリーの準備など、停電への備え・対策もしておいてください。

関東の山沿いは最大500mm超の大雨に

また、台風の北側には秋雨前線があり、台風から大量の暖かく湿った空気が流れ込む影響で、関東から近畿の太平洋側は台風接近前から雨が強まる見込みです。関東平野の広い範囲で200mm以上、特に南東の風が吹き付ける関東西部や紀伊半島の山沿いは総雨量が500mmを超えるような大雨となるおそれがあります。雨量に関しては台風15号よりも大幅に増加することが予想されるため、風だけではなく、雨への対策も万全に行ってください。

高潮にも厳重な警戒を

台風がもっとも近づく12日(土)から13日(日)は大潮となっているため、沿岸部では高潮に対する警戒も必要です。台風接近により気圧が低くなり海水面が上昇します。関東、東海は、12日(土)夕方と13日(日)早朝に満潮時刻を迎えるところが多く、台風接近と重なると記録的な潮位となる見込みです。これに猛烈なシケが加わるため、越波による浸水の危険が高まります。海岸には近づかないでください。

交通やインフラへの影響も懸念

勢力をあまり落とさず日本列島に接近するので、交通機関やインフラ設備への影響が広い範囲、かつ長期間に及ぶおそれがあります。12日(土)午後から13日(日)午前は鉄道や道路などに大きな影響が予想され、設備の被害状況によっては長引くことが考えられます。三連休を利用して外出される予定をたてている方は、各交通機関の状況を確認し、予定の変更も検討してください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風19号の名前「ハギビス(Hagibis)」は、フィリピンが提案した名称で、「すばやい」という意味の言葉が由来です。

参考資料など

気象衛星可視画像:NICT-情報通信研究機構