折り畳み式スマートフォンなど次世代ディスプレー製品を体験する文大統領=10日、牙山(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】「もう輸出統制(規制)を心配しなくてもいいだろうか」――。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10日、中部・忠清南道牙山市内にあるパネル大手サムスンディスプレーの工場を訪れ、従業員とのテレビ電話でこう問いかけた。

 サムスンディスプレーはこの日、2025年までに次世代ディスプレー分野に13兆1000億ウォン(約1兆1800億円)を投資する計画を発表した。文大統領がサムスングループの工場を訪れたのは就任後、3回目。日本が7月上旬に半導体・ディスプレー材料3品目の対韓輸出規制を強化してから100日が経とうとする中での工場訪問には、素材・部品・装備(装置や設備)分野の競争力強化をリードしてほしいというメッセージが込められているとの見方もある。

 文大統領は現地に到着すると、出迎えたサムスングループ経営トップの李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長と握手。李氏の案内を受けて工場に入り、最新製品を含む多彩なパネルを展示した「ディスプレーの夢」と題するオブジェを鑑賞し、生産と物流の設備を一目で見ることのできる統合運営センターを視察した。

 作業服姿の従業員と行ったテレビ電話では、「サムスンが家電に続き半導体、携帯電話、ディスプレー分野で常に世界に先行し、それによって韓国経済を常に率いてくれており、感謝する」と述べた。

 文大統領はまた、「われわれがじっと立ち止まっていれば後発国の追い上げが恐ろしいが、韓国のディスプレーは絶えず次世代へ、次世代へと(革新を続けている)。今や不動の1位を占めている」とたたえ、「サムスンのこうした革新努力をお祝いする」と語った。

 日本による輸出規制強化に関し、「ディスプレー分野は一部の部品、素材、装備の特定国への依存度が高く、輸出統制の影響を受けるのではないかと国民が心配している。もう心配しなくてもいいだろうか」と尋ねる一幕もあった。これに対し、従業員らが心配しなくてもいいと返答すると、文大統領は「ありがとう」と応じた。