9日、日本代表は埼玉スタジアム2002でモンゴル戦前日の公式練習を行った。今回のスケジュールで戦術トレーニングを行えるのはこの日だけ。そのためモンゴル戦は、これまでに蓄積されたチームとしての経験が重要となる。

練習後、シュミット・ダニエルが報道陣の質問に答えた。招集されたGKの中で試合に出場し続けているのはシュミットだけ。そのため9月の日本代表戦ではシュミットを正GKとする予想が多かったのだが、パラグアイ戦の前に負傷したため、結局ゴールの前に立ったのは権田修一だった。

シュミットは「(出遅れた感じが)あります」と素直に認めた。その自分が出られなかった試合で「ゴンちゃん(権田選手の出来が)よかったですよね」とも言う。

勝っている間はチームをいじらないし、特にGKは変えない。シュミットは「そうですよね」と自分がピッチからベンチに一歩後退したと感じているようだった。

シュミットには、ベルギーで試合出場を続けているから試合に出場させてほしい、という思いはない。「ベルギーに比べても日本もうまい。Jリーグでも高さは負けないくらいある」とむしろ日本のレベルの高さを再認識したそうだ。

9月の負傷前、シュミットは「今回は自分が出ると思っています」と勢い込んでいた。だが立場が変わった今、ほどよく力が抜けている。しばらくは耐える時間が続くかもしれないが、自然体の今は起用するのに適切なタイミングでもある。


【取材・文:森雅史/日本蹴球合同会社】