古都・奈良県の世界遺産でもある春日大社は、今月(2019年10月)と来月(11月)の土曜、日曜、祝日は観光バスの受け入れを中止することにした。「いま午前9時半ですが、春日大社の駐車場には観光バスがズラリ並んでいます」とリポーターの齋藤寿幸が、平日のきのう8日(2019年10月)に現場を訪れた。60台の駐車場はほぼ満車だが、その後も続々と入ってくる。

「バスターミナルをつくったのが間違いだったと思いますよ」。春日大社の駐車場に観光バスが殺到する原因について、観光バスの運転手がそう話す。奈良県は今年4月(2019年)、渋滞解消のために45億円をかけて県庁の隣に奈良県公園ターミナルをオープンした。齋藤が行ってみると、こちらはバスの往来もなく、片隅にバス2台だけ。

県は5月、6月の利用見込み数を約2万台と見込んでいたが、実際は7000台だった。なぜ利用されないのか。バスターミナルは時間指定の予約が必要なうえ、乗客の乗り降りのみでバスを止めておくことはできない。客を降ろしたあと、10分から30分ほど離れた県営駐車場に移動しなければならないのだ。このため、予約不要の春日大社の駐車場に集まってくるということになってしまった。

観光客の大半はお参りより鹿

バスから降りた観光客は、春日大社の社殿とは逆の方向へ歩いていく。目的は奈良公園のシカだ。春日大社権禰宜の北野治さんは「春日大社を利用する人が、ちゃんと駐車場を利用できるようにしたい」といっている。

野上慎平アナ「45億円かけた割には、利用客があまりにも少なくて、見通しが甘かったかなという声が出ています」

浜田敬子(「ビジネスインサイダージャパン」統括編集長)「駐車場の制約を少し緩めればどうでしょうかね」

玉川徹(朝日テレビコメンテーター)「海外によくあるけど、奈良公園全域に観光バスを入れないようにしたら」

上野「いろんな知恵を絞って、ということになるかも知れませんが、いずれにしても45億円をかけてつくってしまったということころが、どうなんだろうかということになりますね」