選手との対立が激しくなっている全日本テコンドー協会は、きのう8日(2019年10月)に理事会を開いたが、金原昇会長ら理事の総辞職を求める理事が救急搬送されるなど、大荒れとなった。協会の中で、選手側の立場をとるのが、2000年シドニーオリンピックで日本人初の銅メダルを獲得した岡本依子副会長と高橋美穂理事だ。岡本副会長らは事態を収束させるため、きのうの理事会で理事の総辞職を提案した。やり取りの録音がある。

岡本副会長が「新団体作るようなつもりで、もう一緒に辞めませんか」と発言すると、男性理事が「総辞職なの? それとも岡本さん1人が辞めるの」とはぐらかし、「会長も一緒に辞めてほしいです」と迫ると、男性理事たちが一斉にはんげきする。「全員辞めなきゃいけないこと? そんな問題なのか」「実態として、選手が何人かわーわー言ってますけど、全員が辞めるのか、それってありえないんじゃないですかね」「選手のためというのは僕もわかる」

理事会が始まって6時間、高橋理事は「気分が悪いので」と退室し、過呼吸の症状で倒れて救急車で運ばれた。病院に付き添った岡本理事は、「総辞職を提案したことで、他の理事から責められる状態が続き、倒れたのではないか」と話した。

反社会勢力との関係は否定

会見した金原会長は「選手とのコミュニケーションや信頼の部分でずれがあった」として3人の強化コーチを一新することを発表した。岡本副会長らの理事の総辞職の提案については、審議事項に当たらないということで見送られたという。

また、選手から出ていた金原会長の運営方法への批判については、「独裁的と言われるのは心外。きょうも理事に確認しました」と否認した。反社会勢力との関係も否定したが、30年前に暴力団関係者に銃で撃たれたことは、笑いながら認めた。

理事会の結果について、全日本選手権8連覇中の江畑英範選手は「ここまでずれているとは思わなかったです」と呆れている。

古市憲寿キャスター「スポーツの協会って、選手のためにあるのに、こんなものなんですかねえ。スポーツ庁がもっと関与してもいいのではないでしょうか」

司会の小倉智昭「(来年の)オリンピックまでにはどうにかしないとダメでしょうね」