トライを決めた南アフリカのコブス・レーナック【写真:Getty Images】

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レーナックが前半9分に演じた衝撃プレー

 連日に渡って盛り上がりを見せているラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。各国のトップ選手が世界一を目指し、熱戦を繰り広げているが、「これぞW杯」という魅惑のテクニックも飛び出している。「世界のスゴ技」と題し、W杯で生まれたスーパープレーを動画付きで紹介する。今回は南アフリカのSHコブス・レーナックが演じた60メートル独走トライだ。

 歴史的快挙は、この衝撃プレーから始まった。8日のカナダ戦、12-0とリードした前半9分だ。レーナットは自陣の密集からボールを持つとパスを出すと見せかけ、一気に縦に走った。左右2人ずつ、計4人の防御網を抜群のスプリントで突破。ぶっちぎって走り抜け、待ち構えていた相手バックスを見ると、今度は華麗にショートパントで裏にボールを送った。

 これに猛然と走り、相手も振り切ってキャッチすると、なんとそのままゴールラインを走り切ってトライ。神戸に詰めかけたファンも唖然とするしかない。60メートルで5人をいなしながら、およそ9秒で駆け抜けた。さらに17分、20分にもトライを挙げたレーナット。大会史上最速のハットトリックというおまけもつき、歴史的快挙の呼び水となる一撃だった。

 試合後は「3トライ目を決めた時は、そんな記録は知らなくて、試合が終わった後で知ったんだ。うれしいけど、ただいいラグビーをしたいだけ」とクールに振り返ったレーナック。不動のSHデクラークがいてもなお“史上最速ハット男”が控えている。決勝トーナメントに進出すれば、対戦の可能性がある日本にとっても、脅威の存在となるのは間違いない。(THE ANSWER編集部)