「地球温暖化騒動」の「不都合な真実」に目を向けよう

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地球温暖化と二酸化炭素の関係は不明

延々と続く「地球温暖化騒動」の中で、いつも混同されているのが次の2つのことである。

1)地球は温暖化しているのか? 寒冷化しているのか?
2) 地球が温暖化している場合、人類の文明が排出する二酸化炭素が主たる原因なのか?

まず、1)の地球が温暖化しているのか寒冷化しているのかについては、現在まで温暖化してきたという意見は間違いではないと思うが、将来温暖化が続くかどうかはまったくわからない。

人類最古の文明といわれる、トルコ・シャンルウルファに残された、ギョベクリ・テペの遺跡は紀元前1万年に完成し紀元前8000年に放棄された。つまり、紀元前3000年頃に上下エジプトを統一する王朝(エジプト第1王朝)が始まるはるか前の、今から1万2000年前に、人類は巨石で祭祀施設を建設できるほどの能力を獲得したのである。

古代史はロマンにあふれていて語りだしたらきりがないが、大事なのは、人類がそのような文明を創造できたのも、長い氷河期が終わったからだということだ。

すべてが凍り付くような極寒の環境では、豊饒な作物や多くの家畜によって豊かな文明を築くことなどできず、洞窟の中で寒さをしのぐのがやっとであったであろう。

つまり、現代文明は「地球温暖化」のおかげで誕生したといえるのだ。逆に、地球が寒冷化して氷河期に戻ったとしたら、人類滅亡とはいかなくても、原始時代の生活に戻る可能性は十分にある。

氷河期に戻れば、数十億人もの人口を養う作物や家畜を維持することなど不可能であるから、多くの人々が餓死するはずだ。

気温は二酸化炭素だけに左右されるわけではない

実際、非常に太陽黒点の数が少なく観測されたマウンダー極小期(1645〜1715年)およびその前後には、かなりの寒冷化が観測されている。

もちろん、18世紀以前には温度計による記録などないから、木の年輪幅やサンゴ成分、文献に記録された花の開花日などから推定されている。

ちなみに、このような精密な資料が存在し無い状況は、「地球温暖化論」においても同じであり、彼らが世界中の政府(国民の血税)や企業(結局は消費者の負担)に巨額の資金を拠出させる「地球温暖化騒動」の根拠(証拠)そのものが、かなりアバウトなデータに基づくのだ。

現在は凍ることがないロンドンのテムズ川が完全に凍り付く様子が絵に描かれているのは有名だが、地球の気温は別に二酸化炭素の排出量だけ決まるわけではない。人類が大量の二酸化炭素を排出する前から、地球の気温は寒冷化や温暖化を繰り返しており、その原因は概ね太陽にある。

黒点に代表されるような「熱源」である太陽活動や、その太陽光をどのようにうけるのかという「地軸の傾き」の影響が大部分を占めるということだ。

「地軸の傾き」は耳慣れない言葉かもしれないが、地球が自転する中心の軸が(太陽の周りをまわる)公転の軸と平行であれば公転面と赤道面が同一面となる、この場合、地球の自転軸は公転面に対して垂直(90度)である。

しかし、 地球の自転軸は公転軸より約23.4度傾いており、地球史的(約2万5800年)にコマのように回転している(歳差運動)。しかし、この「歳差運動=太陽光が当たる角度の変化」がどのように地球環境に影響を与えてきたのかは、はっきりとはわかっていないのだ。もちろん、これからどういう影響を与えるのかということも不明だ。

結局、冒頭の2)で述べた点については、地球の気温の変化の理由そのものが解明されておらず、「もし、地球が温暖化しているとしても人類が排出している二酸化炭素との関係はわからない」ということである。

しかし、少なくとも太陽黒点の活動は、現在明らかに衰えてきている。

もし、地球が現在マウンダー極小期のようなミニ氷河期に向かっているのだとしたら、二酸化炭素による地球温暖化(可能なら……)は、寒冷化緩和のためにむしろ望ましい。

地球温暖化論者の活動が地球寒冷化を加速させ、未来の子孫たちに冷害による飢饉という地獄を味合わせたとしら、どのように責任を取るのか?

飢饉は、干ばつでも起こるが、冷害が原因であることも多く、少なくとも日本の場合は冷害がメインで、有名な天保の大飢饉も長雨と冷害が原因である。

将来どのようになるかわからないのに、「地球温暖化論」によって、国民の血税や企業の多大な負担、さらには多くの市民に不自由を強いている「地球温暖化論者」は、世界中の善良な市民に害悪を振りまいていることになる。

地球温暖化論者は、10月3日の記事「世界を支配する『少数派』が利権の温床となる『これだけの理由』」で述べた「少数派」の典型の1つといえる。

心配すべきは太陽フレアでは

前述のように明確な根拠のない(人類が排出する二酸化炭素による)地球温暖化を心配するよりも、もっと気がかりなことがある。

それは、「スーパーフレア」である。1989年3月にカナダのケベック州で起きた9時間にわたる停電は、大規模な太陽フレアが原因だが、これはほんの序の口だ。

1859年には、観測史上最大級の太陽嵐(キャリントン・フレア)が起こったが、当時はエジソンの電球の発明(1879年)の前であったので、ほとんど実害が無かった。しかし、「石器時代」ならぬ「電気時代」と呼ぶベき現代文明は、大規模フレアによる電力網の破壊によって壊滅状態になる可能性が高い。そのような惨事につながる大規模なフレアが、たった160年ほど前に起こっているのだ。

たぶん、世界中がハリウッド映画でよく見られるような大パニックに陥るであろう。電灯、エレベータ、インターネットなどが使えない世界というのは闇である。しかも、それが長期にわたって続く可能性が高いのだ。

単なる停電なら復旧が早いが、フレアによって電力網そのものが破壊されてしまったら、電力が無い中でその復旧を行わなければならいから、その困難は計り知れない。

米国では、専門機関によるウォッチを行っているが、日本でも宇宙天気予報センターのHPで、太陽黒点の活動や太陽フレアの情報を得ることができる。

なお、以上の詳細な議論は筆者の『ニュートン』2018年5月号の書評「『地球温暖化教』と『地球寒冷化問題』」を参照いただきたい。

ヨーロッパ人は豊かな森林の破壊によって文明を開化

地球温暖化騒動の火元である欧州がそもそも、自然環境破壊の張本人である。ローマ時代には、欧州は未開の(ローマ人から見れば)蛮族の住む地域であり、彼らは広大な森林の中で暮らしていた。その広さは現在のアマゾン地域に匹敵したとされる。

その豊かな森林に対する恐るべき環境破壊の結果生まれたのが欧州の文明であるから、彼らが自然環境に対して「罪の意識」を持つのも不思議ではない。

しかし、自分たちが罪の意識=「原罪」を持つからと言って、何の関係も無い他人に強制するのは、一種のファシズムであり、欧州文化の源流に暗い闇として横たわる「宗教裁判(魔女裁判)」を思い起こさせる。

大陸欧州が全体主義的であることは、9月5日の記事「ハード・ブレグジットは『当たり前』大陸欧州と英国の『水と油』関係」で述べたが、現在のEUがその象徴であり、英国はその全体主義から逃れるためにブリグジットを敢行しようとしているのだ。

現代の魔女裁判(異端審問)の恐怖……

磔で罪人として処刑されたジーザスがゾンビのように甦ったという話を信じない合理的思考(「太陽が地球を回っているのではなく、地球が太陽を回っている」と信じる)の人々を、中世のキリスト教教会は生きたまま丸焼きにした。北朝鮮の金正恩氏が反対派をロケット砲で粉々にしたといわれるが、その方がまだ人道的である。

また、カトリック教会は「拷問師」と呼ばれる人々を常時雇っていた。例えば、猫を殺して吊るすような残虐な少年をスカウトして英才教育を受けさせ、どのようなむごいことでも平気でできる「モンスター」に仕上げるのである。

筆者は、現代の「地球温暖化論者」に「中世カトリック教会」の影を感じる。

例えば、「宇宙人にさらわれた」と主張する人々がいる。もちろん、そのような主張を自由にできるのが民主主義・自由主義社会であるし、「そんなことは絶対にない」と完璧に証明することは「悪魔の証明」と呼ばれ、ほぼ不可能である。

だが、そのような人々に賛同する人々は少ないし、「宇宙人を信じない人々」が迫害されることもほぼない。

ところが「処女懐妊」や「キリストがゾンビのように生き返った=復活」という話を本気で信じる人はまだまだ多いし、過去においてはそのような話を信じない「知性豊かな人々」を異教徒、異端と名指しし、おぞましい拷問をした上で火あぶりにした。

「魔女あるいは異端者」だと認めるまで訪問を続けるのだから、最後まで自分を貫いて悶絶死するか、自白による冤罪で火あぶりや八つ裂きにされるかしか道は残されていない。

科学的・論理的に証明されていない話を、「あなた方は信心が足りない」といって押し付ける地球温暖化騒動はもはや宗教だ。

「キリストの復活」や「処女懐妊」、さらには「宇宙人による誘拐」と同程度の信憑性しかない「人類の排出する二酸化炭素による地球温暖化説」が世界中にはびこっていることには、恐怖を感じる。

何が正しいか間違っているかを「科学的・合理的」に判断してきたからこそ、現代文明が栄えてきたのに、「地球温暖化教信者」という少数派が、中世暗黒時代への回帰を目指し、世界の人々を不幸にしようとしている。

宗教裁判の恐怖と闘った、ガリレオ・ガリレイと同じように、筆者も「それでも地球は回っている」とつぶやいている。

二酸化炭素の大部分は中国が排出している

二酸化炭素の排出量の28%は、共産主義中国によるものだ。その次に多いのは米国で15%。日本は3.5%、ドイツは2.3%にしか過ぎない(2016年、JCCCA)。

ところが、日本、米国、ドイツでの「地球温暖化教信者」の活動は活発なのに、共産主義中国のことを彼らはほとんど無視している。

「地球温暖化教信者」と偽装共産主義者(リベラル)との密接な関係が疑われても当然だといえよう。