この日、チームに合流し、笑顔を見せるシーンもあった長友。ほかのメンバーも全員が揃った。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

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 カタール・ワールドカップのアジア2次予選を戦う日本代表は、10月10日に第2戦のモンゴル戦(埼玉スタジアム2002)、15日に第3戦のタジキスタン戦(パミール・スタジアム/タジキスタン)に臨む。
 
 さいたま市内での初練習となった7日は招集メンバー23人中14人しか合流できなかったものの、8日は全員が集合。公開された冒頭15分の練習では軽めのメニューをこなしながら汗を流した。
 
 今回の連戦で大きなポイントになるのは、太ももの負傷で選外となったエース・大迫勇也の穴をどう埋めるかだ。招集されたFWは3人。スピードが自慢の永井謙佑、浅野拓磨、そしてJリーグ時代はパサーとして鳴らした鎌田大地で、6月のコロンビア戦で短時間ではあるが、CFを務めた機動力のある南野拓実(2トップが縦関係になる森保ジャパンでは基本的にはセカンドトップをこなす)も代役候補となるだろう。
 
 
 そのなか、日本代表を長年支えてきた長友佑都は、“エース不在”の影響を次のように語る。
 
「大迫は絶対的な存在ではあるので、もちろん彼が抜けるのは大きいですが、ただ彼がいない状況も想定しなくてはいけない。今後なにが起こるか分からないので。想像はしたくないですが、例えばワールドカップで大迫が怪我をすることだってあり得る。だからほかの選手は代わりではないですよね。自分が主力になるんだと思って、強い気持ちでやってほしいです。それに彼らだって、大迫からポジションを取るんだという気持ちで、来ていると思いますし、そういう気持ちを見せてくれんじゃないかなと」
 
 前述した4人は、抜群のキープ力を誇る大迫とは特長が異なる。それでも長友はチームとして新たな可能性を見い出せる機会だとも期待する。
 
「(新しい形は)逆に興味深い。それは僕も見てみたい。彼らの特長を活かすことで、新しい日本代表の色を見せられると思うので、パターンのひとつとして、色を変えられるのは武器になるはず」
 
 まずはモンゴル戦で、森保ジャパンがどういった新しい戦い方を見せてくれるのか注目だ。
 
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)